松本直哉さん
のうた一覧
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知られじな夜もすがら吹く木枯らしに散るもみぢ葉のつもる思ひを
令和元年十二月七日
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ふたご座のひととあひみるみづうみのほとりにたてば夕波千鳥
令和元年十二月五日
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白珠の散るかとぞ見る小夜しぐれぬれて帰りし妹が黒髪
令和元年十二月三日
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ひとつづつ蝋燭ともす長き夜の思ひまされど逢ふすべのなき
令和元年十二月二日
4
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めづらしきシャボンの泡のにほひする霜月尽の夜の仕舞湯
令和元年十二月一日
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霜さゆるあしたの空の結ぼれを解きつつなくや朝鳥の声
令和元年十一月三十日
1
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みづからのとげにきずつく柚子なれどなほあまりあるかをりなりけり
令和元年十一月二十六日
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散り紅葉ひとひらひろふ暮れがたのからくれなゐに染まるわが恋
令和元年十一月二十五日
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虫の音もたえて久しくなりにけりものみな枯るる真夜のしづもり
令和元年十一月二十三日
4
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うつし世のほとりにいこふ水鳥の羽交ひにあはき冬の日の照る
令和元年十一月二十一日
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ぬぎすてて裸にちかくなる樹樹の凛として佇つ霜月の空
令和元年十一月十八日
2
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散りぬれど色こそまされ朝露にさくらもみぢはしとどぬれつつ
令和元年十一月十七日
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たまきはる命はかなく「死と乙女」聴く小夜ふけてあはき菊の香
令和元年十一月十五日
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しぐれ降る生駒の山の峰かくれ見ねど恋しき君がまなざし
令和元年十一月十四日
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しらじらと月かげさゆる道行きをかへりみすればすべては枯野
令和元年十一月十二日
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初しぐれ過ぎにしのちのしづもりにもみぢ葉の散るおとのかそけく
令和元年十一月十一日
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もみぢ葉のいかだにのつて竜田姫去りゆく秋の川風さむき
令和元年十一月十日
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にほへども散りそめにけり初冬のいろはもみじは風のまにまに
令和元年十一月九日
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しろたえの雪かとぞ見る霜さゆるあしたの庭ににほふ白薔薇
令和元年十一月八日
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あこがれは蝶のごとしも垣根こえみづうみこえて雲のはてまで
令和元年十一月七日
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