松本直哉さん
のうた一覧
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きみの手にみちびかれ入る深き森くらくしめりてほのあたたかく
令和三年四月三十日
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第四コーナーすぎればみえるしろいおび両手ひろげてまちうけるひと
令和三年四月二十七日
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木の間よりもりくる月のかげ白くいまさかりなり茉莉花のはな
令和三年四月二十五日
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なにもかも絵空ごとぞとおもふとき天にははなび地にはくちなし
令和三年四月二十四日
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海のいろあをかりしかばびんづめの手紙ながしぬあてさきもなく
令和三年四月二十三日
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オーボエダモーレふいにかなしき夕なぎの松帆の浦にうしほ満ちくる
令和三年四月二十一日
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求愛の姿態そのまま凍らせて永久にもだせりギリシヤの壺は
令和三年四月二十日
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ひそやかにリュート鳴りいづものなべて薄明となるいのちのはてに
令和三年四月十九日
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密会の公園昏き春にして風のまにまにきこゆるチャイム
令和三年四月十八日
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ただ光のみ糧として生きてみたい青い葉をもつ草木のやうに
令和三年四月十六日
4
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声のなき歌きこゆなり白き花黄の花咲いてしづもれる庭
令和三年四月十五日
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降るとしもなくふるはるのあめのおとききつつうたへミゼレレノビス
令和三年四月十三日
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かなしみとうれひのちがひ説く君のうつむきがちの白き横顔
令和三年三月二十五日
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白き蝶とびかふゆふべ摘みゆかむ金のりんごと銀のりんごと
令和三年三月二十四日
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こころをばなににたとへむひぐらしの声ふるさとの夕暮れの空
令和三年三月二十三日
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われてもすゑにあふこともなきへだたりの波間をこゆる一羽のかもめ
令和二年七月二十四日
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足のつかなくなるところまでおよいだらみえるでせうか白い夏の帆
令和二年七月十八日
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泣くことをひさしくわすれゐたりけり夏のあざみのあをく咲くあさ
令和二年五月三十日
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さへづりの鳥の高さに思はるる距離といふ名の甘きあこがれ
令和二年四月三十日
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だよねといへばせやなと答ふるきみありてかすみたなびくをちの山なみ
令和二年三月十八日
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