詠み人知らずさん
のうた一覧
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キャベツにも春の来りてやわらかな千切りになりトンカツに添え
平成二十七年四月二十六日
12
春キャベツ。
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長生きが負いになりたるひとのありただただ時の経つのを待てり
平成二十七年四月二十六日
11
独り、寂しいひと。
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胡麻を練り般若心経唱えたり高野山には胡麻豆腐あり
平成二十七年四月二十六日
9
高野山の胡麻豆腐は、般若心経を唱...
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ばあさんの買い物の間にじいさんは黙ってぶらり離れて歩く
平成二十七年四月二十五日
15
老夫婦のスーパーでの買い物。
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あちこちと玉がとれたるソロバンは幼し我のスケートが為
平成二十七年四月二十五日
10
壊れた古いソロバン。
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芸術の創造のごと数式で宇宙を解くよ物理の偉人
平成二十七年四月二十五日
11
宇宙を解く物理はアート。
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白人の男性が抱く赤ちゃんの青い眼で見るママは黒髪
平成二十七年四月二十五日
7
パパは白人、ママは日本人の赤ちゃ...
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止まりたる柱時計の針が指す原爆のとき八時十五分
平成二十七年四月二十五日
9
広島、原爆の日。
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バックから鏡を出して開いては彼が来るのを閉じて待つ君
平成二十七年四月二十四日
11
コンパクトミラー。
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くらがりでまさぐる君のふくらみやくぼみは僕をじっと待ってる
平成二十七年四月二十四日
14
愛を確かめ。
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泣き叫ぶ子らを追いかけ分からせるナマハゲのいるしつけはよきぞ
平成二十七年四月二十四日
8
悪い子はいないかと、ナマハゲのし...
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アラスカで露天風呂から仰ぎみる天空に出づオーロラが揺れ
平成二十七年四月二十四日
10
オーロラ。
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レンゲにはアリが行き来し列ができキスをされるよ蜜ある花は
平成二十七年四月二十四日
8
アリは、レンゲの蜜が好き。
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道からも鏡に映り髪を切る女子が見えるよおしゃれなサロン
平成二十七年四月二十三日
11
おしゃれな美容室。
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休日は日祝だけで働いた昭和の父の全盛の頃
平成二十七年四月二十三日
11
高度成長期の労働。
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幼子がごめんなさいと神様にあやまりし世は円満なりき
平成二十七年四月二十三日
13
昔の家庭。
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空でなく海で泳ぐよ鯉のぼりダイバーたちの憩いの場かな
平成二十七年四月二十三日
12
海中に鯉のぼりが。
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釣り池に竿をさしたる人が増えあたりのひとがそこそこあるよ
平成二十七年四月二十二日
9
暖かくなり、釣り池に人が。
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葉をめくり桜色した米粒の饅頭を食むお茶もおいしく
平成二十七年四月二十二日
12
桜餅をお茶で。
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リュックにはカントやニーチェ入りたりカフェや電車でロダンの我よ
平成二十七年四月二十二日
11
カフェで読書。
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