詠み人知らずさん
のうた一覧
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右肩にクワをかついだおばあさんなすびのつるが伸びはじめたり
平成二十七年五月十二日
14
野良仕事をするおばあさん。
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台風が明日にはくると庭を見る我が家のバラは花盛りなり
平成二十七年五月十二日
19
台風上陸前。
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転けそうな自転車をみて立て直す老いたる人が駐輪場で
平成二十七年五月十二日
19
駐輪場の老管理人。
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窓口の職員さんは安住のハローワークで職さがす君
平成二十七年五月十一日
13
ハローワークで職を。
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先代のあるじから知る畳屋に入れば変わらぬい草の香り
平成二十七年五月十一日
16
古びた畳屋さん。
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水ナスを生のままにてかじりたりリンゴのようにシャキッとしたり
平成二十七年五月十一日
13
畑の水ナスを、その場でかじる。
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日に焼けた漁師の腕がひく網に青き魚やよきかな鯛が
平成二十七年五月十一日
16
初夏の漁。
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信長よ天下とらんか松の枝が突き抜けんかな永徳の画ぞ
平成二十七年五月十一日
11
織田信長の絵師。狩野永徳の屏風画...
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老いてなお病みたる身には苦のあるもダメ出しをせぬハートフルネス
平成二十七年五月十日
16
ベトナムの高僧ティクネットハンの...
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はいはいが立っちになりてよちよちにまだまだ爺とよんではくれず
平成二十七年五月十日
15
孫、かわいいく。
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速そうなシューズをはいた男の子何度もひもを締めては直す
平成二十七年五月十日
19
クツが自慢げな男の子。
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庭先で草をむしるかかがみたるおばあさんには猫が寄りそい
平成二十七年五月十日
16
草むしりする老女。
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愛犬が仔犬を抱いた僕を見る犬の眼なれど母なる眼だよ
平成二十七年五月十日
21
愛犬に仔犬が産まれ。
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里山の棚田に水が満ちゆきて農夫がひとりふたりと見えゆ
平成二十七年五月九日
18
棚田に、田植えの季節が。
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道場に通うがごときうたのわよ師はおらねども乱取りの日々
平成二十七年五月九日
11
うたのわは道場。日々、鍛錬。
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開いては子が声を出し読む絵本やっとおぼえたひらがなうれし
平成二十七年五月九日
14
ひらがなを読めるようになった子。
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葉桜を満開に描く画家のあり被災地なればにぎわしくあれ
平成二十七年五月九日
14
東北大震災後の桜を描く画家。
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板前の見習いなるか若き人今日も掃きたり料亭の庭
平成二十七年五月九日
16
老舗料亭の若い見習いの板前さん。
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詩をよめる人には見えゆいのちあり刹那も永遠も言の葉にのせ
平成二十七年五月八日
13
詩人、歌人。
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スタンドを消さずに眠る机にはドリルも開き途中の我が子
平成二十七年五月八日
14
夜に宿題をする我が子。
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