詠み人知らずさん
のうた一覧
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何本もコードをさしたコンセント先をたどれば家電がずらり
平成二十七年五月二十八日
10
コンセントが満員。
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お風呂場で小さな船を浮かべたり沈めたりした幼子のころ
平成二十七年五月二十七日
14
お風呂の想い出。
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ばあちゃんが毛糸をほどき編み直し孫に贈るよ小さなセーター
平成二十七年五月二十七日
23
ばあちゃんの編み物。
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あたらしいレィンシューズを履きたくて雨の降るのが楽しみな子よ
平成二十七年五月二十六日
24
おニューの長くつ。
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言い続けやり通さねばならないとおさなごが泣く母のしつけよ
平成二十七年五月二十五日
10
しつけ。
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ゴキブリを退治しようと仕掛けたり部屋のあちこちあれこれとあり
平成二十七年五月二十五日
9
ゴキブリ退治。
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年老いた母をかこみて子や孫でいっしょに撮りてスマホにしまう
平成二十七年五月二十四日
15
年老いた母年老いた写真を。
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石段をのぼりてとまり手を合わしおりてはのぼるお百度参り
平成二十七年五月二十四日
10
石段のお百度参り。
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昼寝する我によりそい川の字で犬の親子も仲よく眠る
平成二十七年五月二十四日
21
日曜のお昼。
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座らずにパフェがのりたるテーブルに向いて立ちて幼子が食べ
平成二十七年五月二十四日
11
ファミレスでパフェを食べる子。
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薄暗き香をたきたるお堂にはくすみし金の如来がおわす
平成二十七年五月二十二日
15
薬師如来。
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平城の土器に残れるすごろくは万葉の世に詠まれしみやび
平成二十七年五月二十二日
16
すごろくの土器発見。
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刻まれたねぎが浮かんだつゆにつけわさびをつけるそうめんは美味
平成二十七年五月二十一日
13
そうめんの季節。
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露店でて輪投げやクジや綿菓子やリンゴ飴あるお祭りの道
平成二十七年五月二十一日
15
お祭りの日。
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押入れのなかにひそんだかくれんぼ狭くて入れぬ大人になりぬ
平成二十七年五月二十一日
23
幼き頃のかくれんぼ。
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銅鐸が砂より出でぬ淡路島よはうつろえど弥生の鐘よ
平成二十七年五月二十日
11
淡路島で、弥生時代の銅鐸が発見さ...
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口をあけ舌を出しては荒い息陽射しに弱い愛犬クロよ
平成二十七年五月十九日
11
暑さに弱い犬。
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子や孫によき世であれとお日さまに曇りの日でも願う我なり
平成二十七年五月十九日
9
次世代の世に。
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おかわりをせぬようになりお茶碗も年老いて見ゆ父の夕餉よ
平成二十七年五月十八日
18
父の老い。
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僕の名も顔も忘れた母になりあなたは誰と今朝も言われる
平成二十七年五月十七日
20
認知症に向き合う。
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