詠み人知らずさん
のうた一覧
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バスでなく歩きて巡る女子がいる独りの四国八十八箇所
平成二十七年五月十四日
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女子が独りで歩いて巡る四国八十八...
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ハサミにも寿命がありて刃のこぼれ錆びては切れず供養をしたり
平成二十七年五月十六日
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ハサミの供養。
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もくもくとご飯を食べる老夫婦そろいているをたしなむようぞ
平成二十七年五月二十日
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老夫婦の食事。
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電線にツバメがとまり鳴いているきっと近くに巣があり子あり
平成二十七年五月二十二日
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ツバメ。
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曲水に盃浮かべ歌を詠む庭園に咲く雅のうたげ
平成二十七年五月二十五日
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貴族の宴。
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内科外科眼科に耳鼻科日替わりで老いたる我に友ができたよ
平成二十七年五月二十六日
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病院友だち。
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お風呂場で小さな船を浮かべたり沈めたりした幼子のころ
平成二十七年五月二十七日
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お風呂の想い出。
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仏壇のそばで過ごすよおばあちゃんやさしかったよおじいちゃんはね
平成二十七年五月二十七日
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ひとりのおばあちゃん。
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薔薇の咲く繁みの隙に張られたる網の端でまつ足細き蜘蛛
平成二十七年五月二十八日
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蝶を待つ女郎蜘蛛。
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北斎の富士の山には陽がさせる空に雲あり海に波あり
平成二十七年五月三十日
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葛飾北斎の浮世絵。
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三角のすいかを食べて弓なりの残った皮はカブトのエサに
平成二十七年六月二日
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幼きころの夏休み。
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幼子が水着をはいてばたばたと畳のうえでクロールをする
平成二十七年六月二日
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幼きころの夏休み。
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綿菓子をほうばる子らが行きちがう夜店がならぶ夏祭りの夜
平成二十七年六月三日
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幼きころ。
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打ち上げの花火を買いて海岸で男女が騒ぐひと夏の恋
平成二十七年六月七日
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ひと夏の恋。
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うまみとか食感のよき食材を選びてつくるもてなしのあり
平成二十七年六月九日
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おもてなし料理。
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飲みかけのペットボトルがあちこちに彼女の部屋は不思議のアリス
平成二十七年六月十日
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不思議ちゃん。
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おろしたる生姜をのせてポン酢かけ大葉もうまいカツオのたたき
平成二十七年六月十一日
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夏。
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矢を射れば恋が実るかキューピッド的をねらえど届かぬようで
平成二十七年六月十六日
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恋愛下手。
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カーテンのように陽がさす海底に青いさかなのいる珊瑚礁
平成二十七年六月十七日
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沖縄の海。
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トラックに苗を積んでは田にむかう雪解け水の黒部の地なり
平成二十七年六月二十一日
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田植え。
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