音波さん
のうた一覧
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抱き合った顎の高さにぴったりと君の頭があるような恋
平成二十年十二月二十四日
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あなたからポストに届く年賀状 すこし他人になった気がした
平成二十一年一月二日
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見下ろした君の頭のてっぺんを右クリックして、いろいろやりたい。
平成二十一年三月二十二日
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「妊娠をしてみませんか」ベーコンを除ける手つきのままで貴方が
平成二十一年七月二日
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猫にさえ縁談がある ガラス戸の外の緑に胸を痛める
平成二十一年七月十一日
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もう誰もそのフルートを吹かないで私のことはみんな忘れて
平成二十一年十一月七日
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暇だけどあなたに会えるほどじゃない。ねぇ、会いたいよ、会いたくないよ。
平成二十二年二月七日
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ガール、またあの陸橋に風があり、お前を少し懐かしむのだ
平成二十二年三月二十三日
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僕の住む世界を焼いて陽が落ちる 明日と今日はイコールじゃない
平成二十二年十一月五日
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瀬戸内のわたしの知らない砂浜に手紙を詰めたビンの終焉
平成二十一年十一月二十一日
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幾つでも君が孤独を感じたらその原因は僕でありたい
平成二十二年九月二十九日
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一年に一度だけある幸福の、ただしい場所に打つ句読点。
平成二十二年十一月七日
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この辺は昔は深い海だっけ暖炉が燃えるカフェだったっけ
平成二十三年二月二十七日
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憎まずにいられないほど すみれすみれすみれ 焼き捨てる火がオレンジと白
平成二十一年五月二十四日
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常識とジョーシキにやや差があってまた来週の約束がない
平成二十一年六月五日
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ほどほどの遠さの河を見て帰る 日暮れの頃の鉄道の音
平成二十二年一月二十一日
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殺生が心地よかった虫たちを水に沈める寒い公園
平成二十二年二月九日
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まっすぐに続く道だと疑いもせずにここまで歩いたけれど
平成二十二年二月十一日
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あのひとの教えてくれたひとつずつ染み入るように菜種梅雨降る
平成二十二年三月七日
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これからは空耳だって新しい人に替わってしまうんだろう
平成二十二年五月二十五日
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