あかつきのそらさん
のうた一覧
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子らを産み育て吸われて老いてゆく 全ての母よ労われたまえ
平成二十六年六月十五日
7
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のびやかな肢体を持て余すように 何も要らぬと青年は云う
平成二十六年六月十五日
5
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夏の夜の現実からの逃避行 高速道路のオレンジの灯り
平成二十六年六月十四日
4
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友人と皆で見上げた宵の空 二度とない日のスーパームーン
平成二十六年六月十四日
4
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過ぎるほど酷評されるあの人を 人間らしいと言えずに苦笑
平成二十六年六月九日
6
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毎朝の儀式のように化粧する 今日も無敵でいられるように
平成二十六年六月四日
18
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剥き出しの柱や梁に絡みつく 青葉の弦に生命を見る
平成二十六年六月二日
5
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林道の轍を辿って逃げていく ここなら誰にも見つけられない
平成二十六年五月三十日
1
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キャンドルの灯り揺らめくテーブルで 内緒話を炎にくべよう
平成二十六年五月二十八日
6
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暗がりで家族に隠れて長電話 バッテリーから君のぬくもり
平成二十六年五月二十七日
3
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廃屋の落ちた硝子を濡らす雨 家族の面影今はもうない
平成二十六年五月二十六日
4
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子らが見るテレビの中のヒーローに 我も憧れハイパー主婦業
平成二十六年五月二十五日
3
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天を仰ぎ 胸に夜空を吸い込めば 憂いも些末と思えるだろう
平成二十六年五月二十四日
2
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垂直に並び立ちたる杉の木に 遠い異国の神殿を見る
平成二十六年五月二十二日
4
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触れられぬ無邪気な君を夢に見る 素肌の上の真っ赤な桜
平成二十六年五月二十二日
1
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沈みゆく肺より出でたるため息で 水底より恋う屍の我
平成二十六年五月二十一日
1
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のしかかる二人の世界の独裁者 君よ気ままに僕を汚して
平成二十六年五月二十一日
2
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朽ちてゆく家屋の中に留めたる 思い出さえも蝕む緑
平成二十六年五月二十日
6
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歳重ね嬉しくないとは言いながら 微笑み受け取るプレゼントの箱
平成二十六年五月二十日
2
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指先を隠して笑うふりをする 時雨のバラに滴る色彩
平成二十六年五月二十日
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