詠みふみさん
のうた一覧
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どんなに下手な写真でもセピア色になってれば それなりだ 人生もそう
平成二十六年十月五日
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美しい深紅の薔薇に棘がある まるで強がり凛たる君のように
平成二十六年十月四日
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遠く離るる君がいま何を食べ何を着ている そんなことを知りたくもなり
平成二十六年十月四日
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罅割れたグラスを照らす陽光を優しくするため注がれた水
平成二十六年九月二十八日
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凍え震える一人ぼっちの一身に なぜ降り続く冷たい雨は
平成二十六年九月二十八日
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石を投げ小池の波紋を眺めおり 水面の鼓動 吹きつける風
平成二十六年九月二十八日
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逞しき体軀に黒のポロシャツとブラックコーヒー青き瞳を光らせて
平成二十六年九月二十七日
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街角に一人佇み涙した 群衆虚しきモノクロの背景
平成二十六年九月二十六日
4
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雪国の民家の春のつららのように 清く澄みたる歌を詠みたい
平成二十六年九月二十六日
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列車に身を投げ出した悲しく蒼き心たち 紅く弔え初秋の夕焼け
平成二十六年九月二十六日
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乳呑み児の母を見上げる目のように 澄んだ瞳で星を見る君
平成二十六年九月二十六日
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みんながみんな幸せで悲しみなんて まるで無い そんな世界はむしろ怖くて
平成二十六年九月二十五日
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永遠を見るためだけに生きている 嘘じゃない 本当なんだ
平成二十六年九月二十五日
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大声で歌を唄おう楽しくみんなで しみったれた感傷にはサヨナラだ
平成二十六年九月二十五日
1
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子を亡くす母の悲しみいかほどか 我関せずと決め込むしかなく
平成二十六年九月二十五日
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光を分けた七色の虹の理屈を知ってはいても 信じていたいあの日の虹を
平成二十六年九月十九日
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君と手を取り合って生きていく そんな夢を一度だけ見た
平成二十六年九月十九日
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日々過ごす穏やかなような人生に 死角はないか 落とし穴はないか
平成二十六年九月十九日
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杞憂に過ぎぬと言われし憂い いま現前したる責任を果たして彼は取ってくれるか
平成二十六年九月十九日
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まぶた裏 いまでも綺麗に映り出る 悲しみの町 暮れなずむ町
平成二十六年九月十九日
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