秋日好さん
のうた一覧
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憂鬱を表現できないくらいには私は落ちて溺れかけている
平成二十九年二月十二日
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改めて憂鬱という言葉と直面すると...
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握手する手を引っ込めて笑いあう爪の汚れが庭師の条件
平成二十九年五月一日
2
爪ブラシで洗っても甘皮と皮膚の間...
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残業と偽る君との逢瀬には投げ捨てられるビニ傘似合う
平成二十九年六月十八日
2
捨てられるのは覚悟済み。それでも...
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一枝のみ色付く楓に見透かされ肌を寄せ合う霜降を待つ
平成二十九年九月二十五日
2
君の愛は冷たい。抱かれたら冷え切...
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眠れない夜の底には自己逃避おはようの語がせめての救い
平成二十九年十月十八日
2
日本で元気に目覚めた友人がくれる...
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アルビレオ二色の矛盾を抱えつつ銀河にまたがる十字架背負う
平成二十九年十一月二十七日
2
トパーズトサファイアの双子星(連...
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うたのわの画面に被膜が掛かりおり知らない土地の言葉のように
平成二十九年十二月二十三日
2
携帯画面の保護シールが貼ってある...
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恋愛の苦悩を筆にしたくても結局全て甘アマになる
平成三十年二月二十日
2
「この齢になって今さらバッド・エ...
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群衆が女神に跪くうたを貴女に贈ろう手遅れ前に
平成三十年八月五日
2
九才で白い焔をまとった女の子へ、...
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散るものと降るもののあり 立つものと濡るるものとで巡るこの世に
平成三十年十月四日
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散る桜は立ち木。降る雪は水で濡れ...
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日常の壊れる音に抗って違う和音を探す鍵盤
平成三十年十二月九日
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夫には「ここまでできるとは思って...
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緋扇に覆い隠さる雪片の嵐の春にふと顔もたげる
令和二年三月二十一日
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クロコスミア=姫緋扇水仙が蔓延っ...
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遠き冬瑠璃には浅く凝りたる妹の求めた思慕の証よ
令和二年十月一日
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ネックレス、ちゃんと持ってるよ、...
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火炙りに色も変わるや未亡人人魂飛び交う喪の年の瀬に
令和二年十二月二十七日
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こっちコロナ酷いので、外出もせず...
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距離を取り顔隠す中通じ合う瞳の会釈と譲り合いあり
令和三年二月一日
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すれ違いに道から濡れた芝生に降り...
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今もなほ狹間に浮かぶ人魂の抱かるることと愛さるること
令和四年十二月九日
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若い頃の彼氏ってそんなに深く愛し...
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その枝を触手のように絡ませて吾を繋げよ黄梅の花
令和六年三月十一日
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元気いっぱい茂り過ぎます。英名:...
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温度差が讀めねば獨り顏あげて他者は地獄と三度唱へよ
平成二十六年五月十八日
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チェルシーの花の祭りが濟んだからローラン・ギャロスで球遊びでも
平成二十六年五月三十日
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テレビ観戦はリア充にはならないけ...
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好きな部首やつぱり「さんずい」温かみ足りてないから「にすい」も混ぜて
平成二十六年五月二十六日
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次善、二流、冷たくて凍りついたわ...
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