水海はるこさん
のうた一覧
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十倍のバブに頼ろう上司から「らしくないね」と評された日は
平成二十六年十二月二十九日
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それはそれ 嫌いな人にも適温のお茶を淹れてる給湯室では
平成二十六年十二月二十九日
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明日もまた無数の小さい我慢する 何が欲しいの欲しくはないの
平成二十六年十二月二十九日
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修理より買い替えの方がお得です 無数の誰かに告げるさよなら
平成二十六年十二月三十日
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傷ついたふりをするのが下手ねって笑ってくれる人募集中
平成二十六年十二月三十日
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湯をはじく白き素肌を持ちながら顧みられず朽ちてゆく身よ
平成二十六年十二月三十一日
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レジ打ちのあんちゃんのかぶるサンタ帽ペラペラしててわたし悲しい
平成二十七年一月一日
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木枯らしの中ナプキンを買いに行く行きはひとりで帰りもひとり
平成二十七年一月二日
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十全の休息などを欲してる体が招待した暮れの風邪
平成二十七年一月二十五日
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あなたとは付き合う前から別れたい枯れない花をゴミの日に出す
平成二十七年一月二十五日
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ストレートフラッシュのようなダメ押しをされてた穏やかな午後のこと
平成二十七年一月二十五日
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授業中静まる廊下を歩むとき少女は罪なき罪に気がつく
平成二十七年一月二十七日
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昨日より頑張らない今日よりもっと頑張らない明日掲げて行こう
平成二十七年一月三十一日
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簡単なことだと言うなら簡単なことだと信じさせてよ教官
平成二十七年二月二日
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膨らんだ好意さりとて口説かれずフィナーレに向かう花火を見ている
平成二十七年二月七日
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宇宙人かつイトコかつ恋人の居候といて世はこともなし
平成二十七年三月十六日
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どうせでもだって私は治らない 病む人に病む言葉寄り添う
平成二十七年三月十八日
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フランスパンのぞく茶色い紙袋抱えて駆ければ恋が始まる
平成二十七年三月十八日
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人類が滅んだ後の雨の日の事務所で電話の番をしている
平成二十七年三月二十一日
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最後まで使い切られた消しゴムは天国に行けるってあっちゃんが言ってた
平成二十七年三月二十一日
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