水海はるこさん
のうた一覧
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君以外誰も読めない文字列が詰まった手紙というものです
平成二十六年十二月十三日
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明日には世界が終わると言われても私は本を開くんだろう
平成二十六年十二月十五日
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春風に揺れる二つのブランコでありたい光の一部でいたい
平成二十六年十二月十五日
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春に着るパステルカラーを集めだす二月心に舞い込んだ風
平成二十六年十二月十六日
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忘れてることを伝えに来ましたよ ひっそりと顔を出すふきのとう
平成二十六年十二月十六日
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透きとおる春摘み紅茶に口づけたとたんに膨らむレースカーテン
平成二十六年十二月十六日
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満ち欠けと満ち引きの呼応そのように名を呼び合えば春の夜の闇
平成二十六年十二月十八日
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痛いかと問われなくとも頷いて明日の辛さを諦めている
平成二十六年十二月十八日
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ぴかぴかのナナホシテントウ飛んでったお天気雨のあと春の虹
平成二十六年十二月十九日
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コンビニが私が行かない深夜にもやっていないと安心できない
平成二十六年十二月十九日
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温泉で下半身から脱ぐ人は案外多い(私調べで)
平成二十六年十二月二十一日
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願い事三回言えれば叶うって嘘を言い合う花火の夜に
平成二十六年十二月二十五日
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唐揚げが落ちてしまったことなどを悲しみとして持ち帰る夜
平成二十六年十二月二十五日
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久々の恋していますコンビニのanan直視できないほどの
平成二十六年十二月二十六日
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午後三時ガラスの向こうに満ちている自由を眺めて終わる休憩
平成二十六年十二月二十八日
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LINEとかメールや電話がなかったらまっすぐ君に会いに行くのに
平成二十六年十二月三十一日
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クリスマスというウィルス遮断してこたつでひとりオセロをしたよ
平成二十七年一月一日
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本当の閉店セールか見極める切り出されてる別れ話も
平成二十七年一月二日
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付き合うのやめようかって言われてる窓に伝った雨が気になる
平成二十七年一月二十五日
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雑踏をただ眺めてる「さよなら」に脳内処理が追いつかなくて
平成二十七年一月二十七日
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