十薬さん
のうた一覧
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春昼の風が散らした桜花空に踊りて川面に咲きぬ
平成二十七年四月一日
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枝先で彈けんばかり蕾張る春の歩みは三寒四温
平成二十七年三月二十日
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春嵐白き彈丸飛翔するこぶしの蕾天を射るらん
平成二十七年三月十八日
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山笑ふ高尾に咲くか老櫻我脚老いし山路に散らむ
平成二十七年三月十五日
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東風光り春光解かす別れ霜蕾の春や彌生朔日
平成二十七年三月十五日
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東風吹きて十六夜に咲く山椿月光照らす殘雪に落つ
平成二十七年二月二十二日
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雨垂れに打たれて落ちし山椿名殘の雪に紅を散らさん
平成二十七年二月十六日
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春隣り谷風拔ける里山は雪消え殘り寒櫻咲く
平成二十七年二月十五日
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曉の切妻流る雪しづく破風照らす春十六夜の月
平成二十七年二月八日
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梅が枝に花咲かざりてうぐひすは春を鳴かざり蟲喰ふばかり
平成二十七年二月四日
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雪晴れに春を告げるか梅つぼみ雪塊落つる枝に膨らむ
平成二十七年一月三十一日
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鴨降りて十六夜搖らす淺川の波が輝く如月の夜
平成二十七年一月二十四日
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左手でピアノを奏でるアヴェマリア何を祈るか有明の月
平成二十七年一月二十四日
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如月のつごもりの月籠れども春雪白く梅香る夜
平成二十七年一月十八日
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雪晴れに木間より眺める富士の山白きを競ふこぶし輝く
平成二十七年一月十六日
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春立ちて椿に積もる終雪は白は隱せど紅は隱さじ
平成二十七年一月十一日
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青空に桃より紅き梅つぼみ春を待たずに咲かまほしけれ
平成二十七年一月七日
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冬日向舞ふ風花が心地よし蝋梅香る淺川堤
平成二十七年一月六日
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雨宿り幼き姉妹軒下へ微笑み見つめる枯れた杉玉
平成二十七年一月六日
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銅苔の屋根を流れる雪解水輝き傳ふ鎖樋かな
平成二十七年一月六日
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