美津村さんのうた一覧 (カテゴリー：全カテゴリー 並び替え：新着順)
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- 稲架に干す稲の連なる輪中堤羽根ひからせて蝗跳び交ふ 平成二十七年十一月二十九日 4 もっと見る
- わが机の欠けし湯呑に茶を注ぎ熱ある妻は先に寝にゆく 平成二十七年十一月二十九日 7 もっと見る
- 娶らむと決めてただ一度書き遣りし手紙を妻は今も持つらし 平成二十七年十一月二十九日 5 もっと見る
- パイプオルガンの腹に響く低き音 名曲の中の不興の部分 平成二十七年十一月二十七日 5 もっと見る
- 尻合せにトラックを停めて背取りされその荷は密輸の荷のごと怪し 平成二十七年十一月二十七日 3 もっと見る
- 加工場のトロ箱の中に尾鰭打つ生きゐるハギを忘れかねゐつ 平成二十七年十一月二十四日 3 もっと見る
- 朝光の差し入る浜小屋積まれたる網に三和土に鱗のひかる 平成二十七年十一月二十四日 8 もっと見る
- 出漁船に白米を撒き祈りたる後も佇み見送る媼 平成二十七年十一月二十四日 6 もっと見る
- 荷台よりはみ出す砲身に覆ひして演習帰りのトラック続く 平成二十七年十一月二十四日 4 もっと見る
- 浜名湖で夜は明けたりなほライト点けて走らむ霧晴れるまで 平成二十七年十一月二十四日 4 もっと見る
- 箪笥を移せベッドを捨てろその部屋は間なく産まれる孫の寝る場所 平成二十七年十一月二十二日 8 もっと見る
- 「こづかい帳」も「おえかき帳」も残りゐて嫁したる吾子の産月せまる 平成二十七年十一月二十二日 10 もっと見る
- 小学生の吾子の使ひし鉛筆が幾十本もまだ残しある 平成二十七年十一月二十二日 7 もっと見る
- 毎日毎日毎日毎日繰り返せ繰り返せばよし事なき日々を 平成二十七年十一月二十一日 6 もっと見る
- 岩間から湯船に滴る水の音 湯浴む吾らは生きてる仏 平成二十七年十一月二十一日 4 もっと見る
- 岩窟の仏と間借の燕らと静かなるかな雨を見てゐる 平成二十七年十一月二十一日 7 もっと見る
- 生きて疲れて老いて縮みし肉体ぞ妻と並びて湯に温める 平成二十七年十一月二十一日 7 もっと見る
- 会話絶え乾ききる部屋蒸気上げる加湿器の音たかまり聞こゆ 平成二十七年十一月十九日 7 もっと見る
- 右に左にしばしば脚を組み替へる婦人を前にし言ひだしかねつ 平成二十七年十一月十九日 4 もっと見る
- 一度だけが再び三度と繰り返し常となること老いて今もあり 平成二十七年十一月十九日 4 もっと見る
