美津村さん
のうた一覧
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野焼きの煙に墨絵のごとき遠き村夕刊配りにわが急ぐ村
平成二十七年九月二十四日
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息を殺して野焼きの煙を走り抜け次の村へと配達急ぐ
平成二十七年九月二十四日
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子供らのシャボン玉が目に沁みる夕刊配る山里の道
平成二十七年九月二十四日
5
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歳より若く見えると云はれその後は夕刊配る足取り軽し
平成二十七年九月二十四日
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縛り上げられごみの山に積まれしは毎朝われの配りし新聞
平成二十七年九月二十四日
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バイクに乗るわが影新聞配る影老いてまだまだ若々しき影
平成二十七年九月二十三日
4
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俄雨の止むまで待てるわけもなし走り出したり新聞抱へて
平成二十七年九月二十三日
4
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降り出す前に配り終へむと急ぐ街雨匂ふ風吹き始めたり
平成二十七年九月二十三日
3
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ありのまま報告したれど告げ口をしたるやうで後味悪し
平成二十七年九月二十三日
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鉢の花美しけれど受函の前に置かれて新聞届かず
平成二十七年九月二十三日
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髪刈りて店を出でたる午後の街他紙ははやばや夕刊配りをり
平成二十七年九月二十一日
5
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朝光を包むやうに折り曲げて配る新聞手触りぬくし
平成二十七年九月二十一日
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もっと早く配れ配れとわが影が右になり左になり配達急かす
平成二十七年九月二十一日
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カーブミラーに新聞配るわが姿写るこの角背を伸ばし過ぐ
平成二十七年九月二十一日
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詫び方の誰より巧しとおだてられ同僚の誤配をまた詫びにゆく
平成二十七年九月十六日
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左折しつつなにか轢きたる感触あり雀が一羽潰れてゐたり
平成二十七年九月十六日
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歯石をとり歯裏つるつるして愉し鼻歌洩らして夕刊配る
平成二十七年九月十六日
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収穫に忙しき村の細き道吾はのんびり配達すればよし
平成二十七年九月十六日
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蚊遣香の匂ひ洩れたち静かなりこの家の主退院されたらし
平成二十七年九月十五日
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配達の終ればビールをひと飲みし深々眠らむ朝はや暑し
平成二十七年九月十五日
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