リンダさん
のうた一覧
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唇を噛みしめ歩く駅までの抜け道にいる野良のトラ猫
平成二十二年八月五日
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涼しい場所を知ってるようで。
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亡き夫に似た男性わらう深夜二時お勧めワインを苦く味わう
平成二十二年八月十二日
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いきつけのバーの青年。
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疎まれて嫌われたのち嫌な奴と覚えてもらう作戦だった
平成二十二年九月六日
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いい結果は生みませんが。
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雑踏に消えいく人に別れ告げうつむき下りる地下への階段
平成二十二年九月十二日
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いきなりの寒さに戸惑う三毛猫は縫いぐるみ抱き今夜も眠る
平成二十二年九月二十七日
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熊の縫いぐるみを枕にして寝ていま...
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やるだけの男がいればイブの夜に一人ケーキを食べなくていい
平成二十二年十二月十二日
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意外と多いのでは? 一人ぼっち...
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死にたいと新年早々母が言う老いを嘆いて寝室から出ぬ
平成二十三年一月四日
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疲れ過ぎたみたい。
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風邪引きをねぎらうように足元を照らしてくれる満月の光
平成二十三年一月十九日
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風邪はましになってきました。
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節電のコンビニに居て安堵する過剰ライトに今さら気付く
平成二十三年四月十七日
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ほの暗き駅のコンコース歩むひと冷静すぎて違和感が湧く
平成二十三年四月十九日
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震災後、初めての東京
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砂の上ぞろぞろ歩く蟻のようちっぽけだけど大切な人
平成二十三年五月九日
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娘と鳥取に。
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百メートルごとに打たれた杭かぞえ励まし歩く雨の山道
平成二十三年六月二十六日
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梅雨の熊野古道。
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淋しさを憎たらしさに変換しスマートフォンは素直になれない
平成二十三年六月二十七日
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どーも繊細でない気がする。 私...
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片親で娘とふたり生き抜いて溢れたことば本棚の隅
平成二十三年七月十日
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最初は、娘の歌ばかりでした。
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いっせいに鳴きだし山がヒグラシの聖地となりぬ台風ののち
平成二十三年七月二十六日
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異空間のようでした。
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信楽の山に囲まれ大小のたぬきの群れが淋しいと言う
平成二十三年十一月十四日
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ボジョレーを言い訳にして酔ってなお淋しいなんて絶対言わぬ
平成二十三年十一月十六日
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今夜12時解禁!
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古本の恋愛手引き立ち読みし手放したひと幸せなのか
平成二十三年十一月二十七日
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何となく今年は真面目にやれという暗示のような正月の風邪
平成二十四年一月三日
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何となく今年は良き事あるごとし元...
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水玉とストライプだけで区別してネクタイだけが視界に残る
平成二十四年四月十一日
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