由縁さん
のうた一覧
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雪道の配達難儀しただろう 朝刊届いたテレビを消そう
平成三十一年二月十日
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穢れてる世界を清く変えるなら わが疑いを白くして雪よ
平成三十一年二月九日
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広隆寺焦がれる指の弥勒より 身を委ねたき千手観音
平成二十六年七月十九日
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以前に京都を旅したときから、圧倒...
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蝶々のかたちの永久を祈るのだ 検査する子の尊き甲状腺
平成二十七年五月十八日
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茨城県でも原発事故の影響があるの...
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かっこう、と チャイムで呼ばれ店員は 燕のように卓を旋回
平成二十七年六月二十六日
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そのファミレスは、店員を呼ぶボタ...
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ひそやかに月下美人は夜に咲き 失くしてわかることを教えられ
平成二十七年七月二日
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実家から運んだ月下美人の鉢は、と...
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散水に負けじとたかく蝉の声 七年の恋炎天にたぎる
平成二十七年七月十六日
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大いなる抗議をすればぬばたまの夜に議事堂妖しく光る
平成二十七年七月二十一日
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先日、国会前の抗議集会にいってき...
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病院でとどまり途切れ読む本が 古書店にあり薬袋はさまり
平成二十七年八月一日
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じりじりと若きに混ざり職安へ 生きるに並び働くに息
平成二十七年八月五日
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撫でていた山羊の頭突きを受け孫は 泣いてすがる気弱だった息子に
平成三十一年一月十六日
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息子が子どもの頃は触らなかったで...
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気が付けば亡母の癖を真似ている 鼻かんだ紙ポケットに戻し
平成三十一年一月三十日
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裾めくりそぞろ歩けば花冷えのくるぶし寂し夜にささやく
平成二十六年四月三日
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反対をすると思った別寝室 あっさり同意 夫をにらむ
平成二十六年六月八日
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忍ぶ草 たまさかの逢い 待ち望み 七夕の契り うらやましけれ
平成二十六年七月五日
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条件つきの年に一回か、永久にない...
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幾重もの言葉重ねてミルフィーユ 涙の数の破片ちらばる
平成二十六年七月十四日
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傘マーク迫れば洗濯前倒し とにかく夫の枕カバーを
平成二十七年二月十六日
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宗孝さまのお歌を拝見して…
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一日の六分の一通勤に費やす夫の会社の非合理
平成二十七年四月二日
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家に近いところに配属させるべきで...
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本日の誕生日の花サクラソウ おめでとう、君。もう逢えぬ君
平成二十七年四月二十一日
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ひさびさに五線譜たどり唄えば やわな声帯弱音をうったへ
平成二十七年四月二十八日
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