由縁さん
のうた一覧
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無花果の葉と戯れる子猫いて 可愛さよりも産屋気になり
平成二十六年六月二十二日
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おとなりの縁の下で産んだようです...
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子猫らの悪戯のあと雨も来て グラジオラスはお辞儀したっきり
平成二十六年六月二十九日
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狂歌にてちりじりの想いかきあつめ狂気に干して鬼火焚きつけ
平成二十六年七月十日
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群青の海と空との往復をウミネコはする飽くを知らずに
平成二十六年七月二十七日
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昼は山 尾根をたどりて いま電車 隣で眠る山ガールの皺
平成二十六年七月二十七日
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お互い疲れは顔にくっきりと
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君の腕 入道雲の先の夏 熱気と湿気を指に憶える
平成二十六年七月三十日
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黄み増して刻々変わる田の海で 郵便バイク波を越えゆく
平成二十六年八月二十四日
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父親に告知しないという娘 告解のように理由を語る
平成二十六年八月二十九日
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狂気という枠にわれをはめ込んでなにを得たのか母も君も
平成二十六年九月七日
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花屋寄り仏花もとめて手をとめる 異国の風情リュウカデンドロン
平成二十六年九月九日
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音と絵の世界をさずけてくれた師は 心に響く画集のこして
平成二十六年九月十九日
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小学校5年の担任のS先生
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親潮とやませの風にさらされる郷土の気骨になじまぬ気性
平成二十六年十月十七日
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足早に四百キロの旅をして稲刈りの時期差異を見つける
平成二十六年十月二十日
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岐阜羽島刈っていました。茨城の南...
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けんめいに浮きあがろうとしてもまだ「いないほうがいい」のことば足かせ
平成二十六年十月二十一日
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十年の長くて短い交響詩 君いるだけで生きてこれた
平成二十六年十一月五日
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生家では連れ出してくれる人を待ち 婚家ではなにがとどめるか知る
平成二十六年十一月六日
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あー家出たい
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おまじない 〇六五五録りためて猫とワンコを眺めほころぶ
平成二十六年十一月九日
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Eテレ。
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ワイパーで ぬぐいぬぐって濡れる目に逃げる約束 君の残像
平成二十六年十一月十二日
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みずからを追い込まないと言い訳し大掃除放棄師走はじまる
平成二十六年十二月三日
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掃除しなくても、人は死なない(は...
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よこしまな魔物と書いて邪魔という 云われた途端腹に棲みつく
平成二十六年十二月二十一日
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