由縁さん
のうた一覧
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にこにことテレビ出演義母の医師 患者の最期知る由もなく
平成二十六年五月十四日
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義母のはじめの精神科医
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宝塚男役のごと技師いて 胸を誇示してレントゲン撮る
平成二十六年五月十七日
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「やりなおそう」という歌詞を口ずさむ そんなの出来っこない口つぐむ
平成二十六年五月十八日
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患えば人のつきあい煩わし 居留守の人へ留守電入れる
平成二十六年五月十九日
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晴れ女 姉に会う日はいつもハレ雨が勝れば体調案ず
平成二十六年五月二十一日
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わたしは雨女
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雨の日は好みの傘で女性群 縄張りのごと らしさ をかもす
平成二十六年五月二十二日
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比較する 酒漬け義父と 音とにおい とりこむわれと まともの度合
平成二十六年五月二十六日
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視覚的なものは回避できますが、耳...
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明確な分類なきの蝶と蛾は明暗に分け好感度を
平成二十六年五月二十八日
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死んでから初めて知った母親がバツ一だったとなんか複雑
平成二十六年五月三十日
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異父兄弟がいるのかも、とも考えた...
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老爺の好み食べ物申し送る 暮らしをささえ 個を尊びて
平成二十六年五月三十日
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一ヶ月ほどそのお宅にいけないので...
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巡る夏あのときのシャツ袖通す君と九年の思い出染みて
平成二十六年六月一日
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よるべなく湿地のそばに居を定め麻の蚊帳吊り出入りまなぶ
平成二十六年六月四日
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上手に入らないと蚊も一緒に入りま...
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かの女をよびもどす策思案する 才あふれる少納言なぞり
平成二十六年六月十四日
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清少納言は「なにか」があって宮廷...
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つまさきの秘めた色どり夏支度心模様も朱から赤へ
平成二十六年六月十五日
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金継ぎの手ほどきうけて直しましょ 君の欠けてるかけら見つけた
平成二十六年六月十五日
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君がいたシュワっとするよな季節あり気泡はじけて別れうながす
平成二十六年六月二十六日
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夫いう「なにをいってもするでしょう?」 知り尽くされてやる気がうせる
平成二十六年六月二十六日
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今朝もまた薄暗がりに身をおこし火照るこころを靄に鎮める
平成二十六年六月二十八日
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金蠅の青緑色の光沢とメタルな蜥蜴 おぞましくも美
平成二十六年七月六日
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葉の陰の青い柿の実すがすがし夏の日差しでいかに変容
平成二十六年七月十二日
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