卯月さん
のうた一覧
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子供には子供のための国があるベッドの中の秘密基地とか
平成二十二年一月三十一日
7
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お布団の中で隠れて本を読みピーター・パンが来るのを待つよ
平成二十二年一月三十日
5
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好きだったわけじゃないから、二番目でなくていいからボタンをください
平成二十二年一月三十日
1
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ユークリッド幾何学的に伸びるなら二人の明日は交わりません
平成二十二年一月三十日
7
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山桜桃厳しい冬を乗り越えて花咲かせませ涙拭きませ
平成二十二年一月二十九日
5
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ゆるやかに消えゆくものよ残り雪春告鳥の名を呼びながら
平成二十二年一月二十九日
6
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いつだって頁めくれば永遠の少年少女になるわたしたち
平成二十二年一月二十九日
10
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夢で見た君の背に手を伸ばしては初花月の長夜に沈む
平成二十二年一月二十八日
5
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空が無いと智恵子は言った わたくしは少女となりし海が恋しい
平成二十二年一月二十八日
3
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憧れのメガネの木暮先輩が年下であることは忘れる
平成二十二年一月二十八日
2
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吾れはいま朱なる夏の中に居て春の痛みを思ひ出しをり
平成二十二年一月二十三日
5
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時計塔佇む街で君と見た南十字は今も煌めく
平成二十二年一月二十二日
3
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ひと月に満たぬ吾が子にままごとのやうな靴下買ひ帰る君
平成二十二年一月二十二日
8
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上水道下水道あとポン道があるぞと語る彼は伊予人
平成二十二年一月二十二日
1
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段ボール一箱届き正月は餅ではなくて蜜柑で太る
平成二十二年一月二十二日
4
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王様は裸だよって叫ばずに空気を読んでいる子供達
平成二十二年一月二十二日
12
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もみぢ葉のやうに小さき手を伸べてこの子は何を掴むだらうか
平成二十二年一月二十一日
5
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パラボラは声なき声を受信する星が静かに死んでゆくとき
平成二十二年一月二十一日
15
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食卓に三陸産の茎若布 春はそこまで来ているらしい
平成二十二年一月二十一日
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天気予報、続きましては水道管凍結情報 冬まだ深し
平成二十二年一月二十一日
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