詠伝さん
のうた一覧
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一日中晴れぬ霧に夕焼けを持込み此処はガレの画の中
平成二十五年十二月一日
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旭川からの帰り道
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誰がしかの愛が織り込まれていると信じてカップ麺にお湯をそそぐ
平成二十五年十二月三日
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少年の机に佇むシクラメン夢より還る此岸の篝火
平成二十五年十二月九日
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米国産スマホ無言で諭しけり「そんな読みの漢字はない」と
平成二十五年十二月十日
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恥ずかしながら此岸を“こがん”だ...
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自らの末端刻み磨りつぶし顯微鏡で眺めていたい
平成二十五年十二月十二日
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新鮮な白子の膜を歯で裂いてどろりとしたモノ舌でころがす
平成二十五年十二月十五日
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タチ(タラの白子)って北海道弁な...
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其の手もて捏ね繰りまわすパン生地にわが身を重ね舌舐めずりする
平成二十五年十二月十六日
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愛おしい貴方の胸に飛び込んでいけない其処に壊せぬものの在り
平成二十五年十二月十七日
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だいじだいじ
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こひ奏づ箏曲トレモロ、フォルテシモ吾の心をうちかき鳴らさん
平成二十五年十二月十八日
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ジブリのかぐや姫みたら、久しぶり...
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通勤路摩擦ゼロの冬の朝ブレーキ効かぬ黄泉比良坂
平成二十五年十二月十八日
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それはもうウォータースライダーの...
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倦怠が二人をベッドに縫いとめる今朝のご飯も私でいいよね
平成二十五年十二月二十二日
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だめだよねそうだよね。コーヒーい...
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我が心臓と覚えて抱きつ寒空を越してその身膨らませたる鳥
平成二十五年十二月二十二日
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はとはーと
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よこしまにいみじく焦がるる吾をして如何にしてかは君を笑ふべし
平成二十五年十二月二十二日
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その手もて縊りたまへとのけぞらす白き頸にパルファムの枷
平成二十五年十二月二十五日
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ロクシタンの「マグノリア」(これ...
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謎かけも持ちえぬけものの吾に在りただ寄る辺たる君ぞ求むる
平成二十五年十二月二十六日
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モロー。
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穢れなき処女のみ赦す聖獣にひとおもひにころされたく抱きたり
平成二十五年十二月二十六日
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ぎゅっとな。
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あだびとの情を響かす虚もてる楽器は語らぬ楽器はうたふ
平成二十五年十二月二十七日
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訊かれたから「もういいよ」ってそれっきり隠れたままの私でごめん
平成二十六年一月五日
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ときどき姉や姪と兄を交えてかくれ...
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いつかもし機械仕掛けとならませば君が手製の脳施されまし
平成二十六年一月四日
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サンドリヨン?やめてガラスの靴なんて外反母趾のあなたには無理
平成二十六年一月八日
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健常な足でも痛かろう。
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