へし切さん
のうた一覧
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老いぬれば渾べて寒気は身に沁みてひとり寝るはなほさらのこと
平成二十六年十二月二十二日
21
渾べて:まったくもって
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寒き夜に柚子のひとつを湯に浮かべからだ温めこころ癒され
平成二十六年十二月十九日
24
12月22日は冬至、今年は19年...
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むらさきは淋しき色と見つめればこころ映して微笑み返す
平成二十六年十二月十日
22
この季節、お花屋さんにはシクラメ...
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木枯らしにこのもかのもの街角は落ち葉散りしくこがねの色に
平成二十六年十二月九日
15
このもかのも:あちらこちら
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ぬばたまの黒き冬空はや荒れて月は隠るる雪降りやまぬ
平成二十六年十二月七日
22
大雪(たいせつ)なれば玄冬を詠め...
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ゆく秋の名残りを惜しむ山もみじ華やぐ時は足早に過ぎ
平成二十六年十一月二十二日
28
美しい季節ほど足早に過ぎてゆく....
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燃へつきてやがて消へゆく我が身かな茜に空も黄昏てゆく
平成二十六年十一月二十一日
25
悔いなく逝きたいものだ...
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冬の空見上げば月が輝いて吾も独りと微笑み返す
平成二十六年十一月十三日
26
誰もいずれ独りで生きてゆく...
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満つ月の雲が流れて見へ隠れ睦み寄り添ひよい月にする
平成二十六年十一月八日
20
満月と雲、私には仲睦ましい夫婦の...
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冬立つも暖かな朝散歩道冬の足音まだまだ遠く
平成二十六年十一月七日
19
近頃の寒暖差は老い身に応える。今...
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雨なれば雨を恨まず楽しみて 濡れてりんどう色鮮やかに
平成二十六年十一月六日
26
「晴れもよし、雨もまたよし」六十...
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夕焼けにいつもひとりで赤とんぼ暮れゆく秋を愛しげに飛ぶ
平成二十六年十月二十九日
18
みんな一人で生きている...
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秋長けて独り寝ぬ身の夜はさむし褥重ねばはや夢の中
平成二十六年十月二十七日
20
さむし:寂し、寒し...
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里山の西方見ればもみじ葉の錦に染むる秋を愛しむ
平成二十六年十月二十六日
16
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夢通ふ道に迷ひし秋の夜は鳴く虫の音もか細き声で
平成二十六年十月二十五日
21
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日の本の不二の高嶺に雪の降る御山美し秋晴れの空
平成二十六年十月十六日
25
富士山に初冠雪、雪化粧の富士はや...
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吹き荒れる風に負けじと耐へて立つ老ひ木の意地に我励まされ
平成二十六年十月十四日
21
まだまだ負けられぬ...
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秋の夜はやはり独りは淋しいと愚痴をこぼせど物言わぬ花
平成二十六年十月七日
21
物言わぬ花:草木の花、因みに「物...
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月影の射し入る庵の花すすき穂に出づる秋の夜を愛しむ
平成二十六年十月六日
17
愛しむ:愛おしく思う
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木犀の夜のしじまに香り立つ音なくこぼる秋を寂しむ
平成二十六年十月四日
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