嵐田太郎さん
のうた一覧
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人が皆、散つたと思へど、枝見れば、いまだ殘りし、けなげな花あり。
平成二十七年四月十二日
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鳩の身をゑぐり、ついばむ烏見て、同族喰らふ無情を憂ふ。
平成二十七年四月十一日
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雨に散る、その様すらも美しい桜におもう、引き時の覚悟。
平成二十七年四月五日
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過ぎ去った長い時を悔いるから、戻らず前に歩むと決める。
平成二十七年四月四日
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思ひ出は胸の中に殘れども、消える學舎はやはり悲しい。
平成二十七年一月三十一日
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母校の小学校は数年前に廃校となり...
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日が陰り、かじかむ手足で寒空を見上げ、感じる。つれぬ寂しさ。
平成二十六年十二月五日
2
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ポイントを断る人のポイントをできることなら頂戴したい。
平成二十六年十月十八日
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暑くなり、寒くなったり、戻ったり、人も大変、地球も大変。
平成二十六年九月七日
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空染める夕日の色が胸を打つ消える刹那に紅蓮に燃ゆる。
平成二十六年八月十八日
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ため息のもれる暑さの五月晴れ。あと五箇月も暑さつづくか。
平成二十六年五月三十一日
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夏、長すぎ。
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子どもたち、自分の未来を決められぬ。親が軍隊、ほしいというから。
平成二十六年五月二十六日
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緑にも千の違ひがあるものと、野山の若芽に改められる。
平成二十六年五月十八日
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根絶やしし、故は雜草、それだけで、これを思ふと、思ふとこあり。
平成二十六年四月二十七日
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年毎に見れる花とはわかりつつ、寂しさ殘し、櫻散るかな。
平成二十六年四月十一日
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爛漫の櫻の姿に誘はれて、行く先々で歩を止められる。
平成二十六年四月十一日
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美しい、粉雪かすかに身にまとふ櫻吹雪の白い花びら。
平成二十六年二月十四日
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溝鼠、忘れもできずに惱まされ、土に還して冥福祈る。
平成二十六年二月十日
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好景氣、上の方々、云ふけれど、街と財布に吹く空つ風。
平成二十六年一月二十一日
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木枯らしの寒さに手足、震へつつ、有り難きかな、陽の暖かさ。
平成二十六年一月十七日
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白い月、凍える夜空に星はなく澄みし空氣になお美しく。
平成二十五年十二月十五日
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