洩矢転石さん
のうた一覧
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「よく噛みな」「野菜も食べな」と言ったあと「こんど結婚するんだ」と言った
令和四年九月五日
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巷では最底辺の仕事だと言われるぼくの手のひらのまめ
令和四年七月二日
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地味でいいそれでも正しく生きているホタルの多くは発光しない
令和四年六月十七日
2
発光するホタルばかりがホタルでは...
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夏は来る雨の降る日もあるだろうウクライナにもカエルはいるか
令和四年五月十五日
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音程がちょっとずれてる鼻歌をきみが歌っていたエピローグ
令和四年二月十三日
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恋だってひこうき雲と同様に発生するには条件がある
令和四年二月十三日
3
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いちごって恋と同じときみはいう「甘いだけでは美味しくないわ」
令和四年二月十三日
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人の気も知らずにきみは恋をして笑って泣いて美しくなる
令和四年二月十三日
3
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出来るなら尾崎豊のあの曲の問いに答える歌を詠みたい
令和四年二月十三日
1
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寂しくて淋しくて 月 凍りつききみの名前を忘れられない
令和四年二月十三日
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ストーブの灯油が切れた十八時青い単語を羅列してみる
令和四年一月二十八日
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あの頃と何もかわっちゃいないけど今でも何もわかっちゃいない
令和四年一月二十八日
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夏が来てきみと出会って知ったのは終わりはやがて来るということ
令和四年一月十八日
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恋だった。息が白いというだけで笑ったふたり。恋をしていた。
令和三年十二月十九日
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またきみが髪を伸ばしたらしいけどなにも元には戻らないはず
令和三年十一月三十日
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上空に悲しい言葉が漂って時より雨を齎している
令和三年十一月二十五日
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うたのわにきみへのうたを寄せるたびあかりを求め闇を眺める
令和三年十一月二十四日
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イエスともノーとも言えぬ人生はフローチャートのようにいかない
令和三年十一月十二日
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生活を負って歩いて住み着いた孤独一丁目一番地
令和三年十月十二日
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幸せになってねなんて嫌な嘘吐いて大人になった気でいる
令和三年九月二十九日
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