洩矢転石さん
のうた一覧
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夏が来てきみと出会って知ったのは終わりはやがて来るということ
令和四年一月十八日
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恋だった。息が白いというだけで笑ったふたり。恋をしていた。
令和三年十二月十九日
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またきみが髪を伸ばしたらしいけどなにも元には戻らないはず
令和三年十一月三十日
3
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上空に悲しい言葉が漂って時より雨を齎している
令和三年十一月二十五日
3
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うたのわにきみへのうたを寄せるたびあかりを求め闇を眺める
令和三年十一月二十四日
1
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イエスともノーとも言えぬ人生はフローチャートのようにいかない
令和三年十一月十二日
5
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生活を負って歩いて住み着いた孤独一丁目一番地
令和三年十月十二日
1
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幸せになってねなんて嫌な嘘吐いて大人になった気でいる
令和三年九月二十九日
4
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どうせならもっと上手に嘘ついてもっと上手に悲しませてよ
令和三年八月十七日
4
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あの時に頑張らなかったぼくはまだ数字の8が上手く書けない
令和三年八月四日
3
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生活に追われて辿りついたのはメランコリックとノスタルジック
令和三年八月四日
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昼食を食べてるときに夕食に何食べるか訊くきみが好きです
令和三年八月四日
2
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摂りすぎたくすりが毒になるようにあなたを求め過ぎたのわたし
令和三年七月十一日
3
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どこがどう変わったのかは言わないできみは変わったというのはずるい
令和三年七月十一日
1
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そのままのきみが好きだと言ったから変わろうとしてこなかったのに
令和三年七月十一日
1
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街路樹の根元に咲いた紫陽花の色が去年と違う気がした
令和三年七月十一日
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引き出しの奥の小瓶で眠ってる靴の中に入ってた砂
令和三年七月七日
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その時に選ばれなかった色たちできみの世界をぼくが描きたい
令和三年六月二十日
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クレヨンで彼に振られたきみが見る世界の色を教えてほしい
令和三年六月二十日
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日記にはああ書いたけど本当は誰が悪いというわけじゃない
令和三年六月十一日
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