洩矢転石さん
のうた一覧
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光る水ホースの先をつまむ指朝顔笑顔美しいきみ
令和五年八月三日
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前髪が崩れて膨れっ面してるきみといられることが幸せ
令和五年七月一日
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「肉球が好きだ」ときみが言ったから猫を飼おうか考えている
令和五年七月一日
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意味のない言葉を放つマシンガンぼくのことなど忘れておくれ
令和五年五月十日
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卓上のしょうゆの小瓶に言うように「嫌いになったわけじゃないのよ」
令和五年三月二十八日
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空白を何かで埋めて神様をみつけたような顔をしている
令和五年二月十三日
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初恋はワインみたいときみは言う「古くなるほど芳しくなる」
令和五年一月二十五日
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16歳にとっての初恋と 36歳...
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きみはまだぼくと揃いのマフラーを捨てずに持っているのだろうか
令和四年十一月二十日
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マフラーの歌会に間に合わなかった...
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「よく噛みな」「野菜も食べな」と言ったあと「こんど結婚するんだ」と言った
令和四年九月五日
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巷では最底辺の仕事だと言われるぼくの手のひらのまめ
令和四年七月二日
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地味でいいそれでも正しく生きているホタルの多くは発光しない
令和四年六月十七日
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発光するホタルばかりがホタルでは...
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夏は来る雨の降る日もあるだろうウクライナにもカエルはいるか
令和四年五月十五日
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音程がちょっとずれてる鼻歌をきみが歌っていたエピローグ
令和四年二月十三日
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恋だってひこうき雲と同様に発生するには条件がある
令和四年二月十三日
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いちごって恋と同じときみはいう「甘いだけでは美味しくないわ」
令和四年二月十三日
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人の気も知らずにきみは恋をして笑って泣いて美しくなる
令和四年二月十三日
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出来るなら尾崎豊のあの曲の問いに答える歌を詠みたい
令和四年二月十三日
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寂しくて淋しくて 月 凍りつききみの名前を忘れられない
令和四年二月十三日
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ストーブの灯油が切れた十八時青い単語を羅列してみる
令和四年一月二十八日
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あの頃と何もかわっちゃいないけど今でも何もわかっちゃいない
令和四年一月二十八日
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