小林檎さん
のうた一覧
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霧雨の中で見上げた横顔の少し重たげ彼方の睫毛
平成二十五年九月二十五日
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上の空仕方ないのよ言い訳は「その横顔に見とれてたから」
平成二十五年九月二十五日
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夢の中私を撫でた君の手を直視できない校門の前
平成二十五年九月二十三日
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二人して過ごす未来を信じてた君は確かに泣いていたのに
平成二十五年九月二十三日
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ゆっくりと動く唇見とれててあの眼差しを思い出せない
平成二十五年九月二十三日
2
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寝た後の着信示す点滅が午前三時の暗闇の中
平成二十五年九月十一日
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「やだ、もっと」ベッドの中でねだる声 君は非情だ、 目覚まし時計
平成二十五年八月二十八日
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あんなにも練習をした「おはよう」が空中に散る朝八時半
平成二十五年八月二十七日
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君が今日流した涙も知らないでトウモロコシの皮をむいてる
平成二十五年八月二十七日
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街中で靴を間違え気が付いた母と私はサイズが同じ
平成二十五年八月二十二日
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夏休み 子供に皆の影を見て数年ぶりにアルバムひらく
平成二十五年八月二十二日
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方面がいつもと違うと知らないで出番待ってる通学定期
平成二十五年八月二十一日
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あと二ミリ、いやあと五ミリ 一センチ 気付かれぬようそっと近付く
平成二十五年八月二十日
1
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夢の中あなたの影に寄り添って起きた私は一人佇む
平成二十五年八月二十日
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真夜中に開けて覗いた冷蔵庫何もないなら暫し涼もう
平成二十五年八月二十日
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何だろう君の笑顔を見る度に胸に広がる「何か」がじわり
平成二十五年八月十九日
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人ごみに君を見つけて立ち止まる笑顔の後ろ夜空に花火
平成二十五年八月十九日
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花よりも綺麗でなくて構わない花より明るくいてくれるなら
平成二十五年八月十九日
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立ち漕ぎで君の家まであと五分かごにかばんと青空のせて
平成二十五年八月十七日
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「見て、ラッパ!」何その安っぽい名前「とらんぺっと」とお呼びなさいな
平成二十五年八月十七日
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