芦澤ノリコさん
のうた一覧
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きらきらと降りそそぐ火を集めては降らせるあなたのぬくもり全部
平成二十七年六月十四日
4
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切りすぎた髪を後ろに梳きながら長かった髪好きだった君
平成二十七年六月十四日
9
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上擦った声で名前を呼ばれたら好きってずいぶん陳腐な言葉
平成二十七年六月十三日
3
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物音のしなくなった居間にあるソファーの染みを愛しく思う
平成二十七年六月十三日
8
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一線を引いたあの日の夕暮れはとても綺麗な色をしていた
平成二十七年六月十二日
8
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ぬるま湯にひたしつづけた両足で歩いていかなきゃ今日も明日も
平成二十七年六月十二日
8
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幸福と呼べぬしあわせ手繰り寄せ繰り返す夜また逢いにいく
平成二十七年六月十二日
5
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引き結ぶ唇の端いじわるなほくろを弾く戯れもいい
平成二十七年六月十二日
8
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曖昧に笑っておいてよ今更の優しい言葉はノイズに消えて
平成二十七年六月十二日
8
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どろどろの独占欲とエゴイズム溶かして君への愛を歌おう
平成二十七年一月二十日
4
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頑なに握り続けた掌を溶かしていくのは君の体温
平成二十七年一月二十日
3
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知恵の実が甘く実ったあの夜に刻み込まれた黒い熱情
平成二十六年十月二十日
3
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青空を切り取っていく日常のかけらを集めたひび割れの日々
平成二十六年十月二十日
3
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繰り返す逢瀬の数だけ年をとり叶わぬ願いもあることを知る
平成二十六年七月八日
8
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地平線越えていけない悲しみが染み付いた青深く沈んで
平成二十六年七月八日
6
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肩に巻くカーディガンを弄ぶ指があなたであればいいのに
平成二十六年六月二十八日
6
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愛されぬ独りぼっちの夜光虫都会の夜の賑やかなこと
平成二十六年六月二十八日
7
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灯火の命を乗せたサイレンを鼓膜に刻む夜更けの涙
平成二十六年六月十五日
3
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かさぶたをはがして滲む赤色の痛みを愛してあげられる夜
平成二十六年六月十三日
4
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喧騒のBGMに紛らせるひとりの苦味も悪くないかも
平成二十六年六月十三日
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