村上 喬さん
のうた一覧
(カテゴリー:恋愛 並び替え:新着順)
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やわらかく降り出した雨、白い手が差し出す傘は青く透いている
平成二十五年七月三十日
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水底にたゆたう君の白き腕 夢幻に別れをゆうらり告げおり
平成二十五年七月二十七日
11
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ざらついた果実の皮など脱ぎ捨てて駆け出していく八月の海
平成二十五年七月二十五日
43
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見上げれば一粒の星きらめいて独り語りの夜は更けゆく
平成二十五年七月二十四日
15
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ため息にもたれかかった部屋の隅見上げる空に一粒の星
平成二十五年七月二十四日
13
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逢いたさに熟れた苺を頬ばれば仄かに君が匂う街角
平成二十五年七月二十三日
21
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強がりを言い合う度に寂しさは降り積もりゆく愛しさの上に
平成二十五年七月二十二日
38
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果てしない夢の続きを語り合う夜の長さを嘆きもせずに
平成二十五年七月二十日
14
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仮定法過去完了のこの恋に寄り添うように潮騒が鳴る
平成二十五年七月十八日
14
「もし・・・だったなら・・・」と...
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窓越しの夏の日差しが降り注ぎ僕らの孤独をあぶり出している
平成二十五年七月十八日
15
天窓から降り注ぐ光は、半径30セ...
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夏空を切り裂く飛行機雲見上げ歩き始めるそれぞれの道
平成二十五年七月十七日
14
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優しさに限りがあるとは知らないで求め続けた夏よ さよなら
平成二十五年七月十七日
24
別れの芽吹きは突然ではなく、積算...
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果てしない夢の続きを語ろうか それとも二人魚になろうか
平成二十五年七月十七日
20
或いは深海熱水噴出口でワームチュ...
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譲れない夏を諦め僕たちは町へと続く坂道をいく
平成二十五年七月十六日
16
白い町の坂道には、薄紫の影が落ち...
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時を刻む音だけが響く部屋にいてシュレッダーに入れる幾つかのこと
平成二十五年七月十六日
56
それだけのこと
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雨粒を数えるようなふりをして窓のくもりを指先で拭う
平成二十五年七月十六日
15
唐突に降り出した雨。 曇った硝...
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飲み干したコップに残る一粒は心許ないほどの水色
平成二十五年七月十五日
16
透明無色な水玉は、自らの色を持た...
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のみさしのラムネの瓶に残されたビー玉越しに海はひろがる
平成二十五年七月十五日
305
あの夏の午後は、喧騒の中に静寂が...
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