虫武一俊さん
のうた一覧
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あれはまあ怪我の功名だったわといつかお前に話せるように
平成二十一年三月三十日
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真剣にふざける放物線としてこんなにばかみたいに晴れます
平成二十一年三月三十日
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卒業の筒はかっぽんかっぽんと三年分のからっぽの音
平成二十一年三月二十八日
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なにもかもおまかせしますわたくしは石油を量るのにいそがしい
平成二十一年三月二十六日
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空にまでふられてしまう雪のなか拾った傘も破れています
平成二十一年三月二十六日
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どうせなら大きく書けばいい 冬の満月、身長、未来の自分
平成二十一年三月二十五日
4
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墓石の下に広がる樹形図の端の小枝の俺も、元気です
平成二十一年三月二十四日
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ふるさとの君の怒りを聞きながらまだ東京の月を見ている
平成二十一年三月二十四日
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栃木群馬埼玉長野山梨と岐阜滋賀奈良にはハロー警報
平成二十年十一月十九日
5
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恋人はやさしくないといやだからビーチサンダルの鼻緒切り 待つ
平成二十年十一月十九日
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人はみな押し流されて生まれ来る 川よ永劫ひたむきであれ
平成二十年十一月十九日
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