片井俊二さん
のうた一覧
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朝陽さす車行き交う縁石に空蝉残し君は空へと
平成二十八年八月十一日
5
無事、夏への旅立ち
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麦藁に隠れるように目を伏せて傷つきやすき少年の恋
平成二十八年八月六日
8
麦藁帽子の遠い夏
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うつむいたその横顔のまぶしさに自己嫌悪へと下る坂道
平成二十八年七月二十七日
6
恋、こんな感じだった!
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空へ向け座標軸を立ち上がる風に倒れし一輪の花
平成二十八年七月二十四日
5
花に負けないように
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日焼けしてハイソックスがずり落ちた女子高生は夏雲を連れ
平成二十八年七月十七日
8
通勤路にて、すれ違う夏
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雲が切れ桜並木の道行けば耳の奥より夏は近づく
平成二十八年六月二十六日
7
もうすぐ蝉の季節
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ひかえめに花びらひらくこの花をガクアジサイとこの梅雨に知る
平成二十八年六月十二日
9
ガクアジサイとホンアジサイ
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あの雲は君と見た雲夏の日の少年の日の日記のなかに
平成二十八年六月五日
9
雲の想い出
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ただじっと待つことだけのホームから鳩は飛び立つ五月の空へ
平成二十八年五月二十九日
15
翼が欲しい
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新緑の銀杏並木を抜けてゆく風に連れられ時を漂う
平成二十八年五月二十二日
8
過ぎ去りし青春
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ツツジ咲く歩道駆けゆく少年がとけ込んでゆく紅きランパン
平成二十八年五月十四日
9
躑躅と書くらしい。
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出番なき夏のスーツが片隅で冬のスーツと夏を迎える
平成二十八年五月十四日
6
クールビズ始まる
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車窓から遠ざかりゆく鯉のぼり甍の波の消えゆく街に
平成二十八年五月八日
5
通勤電車にて
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絹糸の格子のなかに解き放つにわとり一羽鳴き声を聞く
平成二十八年五月四日
7
若冲展にて
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チリリンと鳴らしたベルに振り返る君がいた道あの春の日に
平成二十八年四月二十九日
9
河川敷の思い出
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ゆらゆらと近づいてくる自転車のライトが照らす僕の人生
平成二十八年四月二十三日
14
一寸先は闇
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四季という店に目をとめ立ち止まる春ゆく風にさくら花びら
平成二十八年四月八日
10
春は何処へ
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見あげれば桜の花のはなびらは青に染まらずこころをそめて
平成二十八年四月三日
1
青空に咲く桜は格別です。
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休日に見かけた君と目があってさくらの頬で駆けだした春
平成二十八年四月二日
9
淡き恋は生まれて、
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夕闇にほんのり明かりともすよう家路にひらく白きモクレン
平成二十八年三月二十七日
20
仕事帰りの道で
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