片井俊二さん
のうた一覧
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君去りし道に散りゆくもみじ葉を本に挟みて歩き出す、冬
平成二十六年十二月二十日
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失恋からの旅立ち
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遠い日にふたり見上げた流星をどこかで君は見るのだろうか
平成二十六年十二月十四日
6
冬の想い出
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ひと吹きの風に散りゆくもみじ葉を肩にのせつつ年の瀬をゆく
平成二十六年十二月十三日
10
暮れゆく秋
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さらさらと流されてゆく砂時計 消えてゆく今、生まれくる過去
平成二十六年十二月七日
6
時のながれ
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淋しげな白いノートの真ん中に冬枯れの木を描いてみる夜
平成二十六年十二月七日
8
白い冬
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もみじ葉のひと葉ひと葉を訪れて静かに告げる冬のささやき
平成二十六年十二月四日
8
散りゆく紅葉
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図書室の窓辺に立ちて物憂げに舞い散る僕を見つめるあなた
平成二十六年十二月一日
8
枯葉となって
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秋日うけ色づく木々は鮮やかにその色の無き影は哀しき
平成二十六年十一月三十日
8
影はいつも哀しい
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舞い落ちる枯葉見つめる一瞬に木洩れ日のなか過ぎ去りし夏
平成二十六年十一月二十四日
5
夏の記憶
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声援を受けるがごとく駆けてゆくランドセルたち 山茶花の道
平成二十六年十一月二十三日
7
山茶花咲く道
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秋風が隙間を埋める僕たちの方程式の持つ虚数解
平成二十六年十一月二十三日
5
離れゆく交点
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駅前の道案内を眺めつつひとり静かに鳥になる秋
平成二十六年十一月十六日
9
鳥瞰
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カサカサと枯れ葉を運ぶ秋風が歩道に残す緑のひと葉
平成二十六年十一月十六日
8
夭折
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後ろ手に髪を束ねる少女は白きうなじを見ることもなき
平成二十六年十一月十四日
5
早朝の駅にて
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秋陽さす芝生の上に寝ころんで流れる雲に発句をのせる
平成二十六年十一月九日
9
秋の空
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大荷物背負う部活の生徒たち 想い出となる時間を詰めて
平成二十六年十一月九日
5
青春のとき
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パラパラとページをおくる片隅に奇数奏でる図書室の秋
平成二十六年十一月四日
9
秋のささやき
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スキップし君は足から沈みゆく 太鼓橋には秋の夕暮れ
平成二十六年十一月二日
9
恋の行方
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傘をうつ秋雨の音聴きながら三十一文字にこころ波打つ
平成二十六年十一月一日
10
歌が生まれるとき
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目の前で閉まったドアが置いて行く冷たい視線にまみれた顔
平成二十六年十月二十六日
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