日向猫さん
のうた一覧
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この道は出口が見えぬラビリンス切れてしまったアリアドネの糸
平成二十五年九月二十七日
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きっとその遠くに見える日向にも猫が一匹寝ているでしょう
平成二十五年十月三日
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日向という文字で呼ばれた気がして...
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枝豆の炊けるにおいが馥郁と鼻孔くすぐる食欲の秋
平成二十五年十月二十一日
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枝つきどっさり、来館者からの頂き...
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急変す。冷気を含む風、そして攻撃性の消えた日射しに
平成二十五年十月二十八日
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鉄筋の壁這い上りカラカラとなにを嗤うか乾いた響き
平成二十五年十一月十一日
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ビー玉が カツン と落ちた側溝のコンクリートの蓋は冷淡
平成二十五年十一月十八日
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散り流れ拭い去られた血液の気配へつづく床をながめて
平成二十五年十二月十一日
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その魂 (おれはひとりの修羅なのだ) イーハトーブの大地を歩む
平成二十六年三月十二日
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東北を思い 宮澤賢治『春と修羅...
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カテゴリー分けようなんて頑張ると同心円が溶けて崩れる
平成二十六年五月十四日
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僕たちは平和を食べて生きている 便利の代価に殺戮をして
平成二十六年五月十五日
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縁日のヒヨコのような匂いだと ふと立ち止まり実体を探す
平成二十五年六月二十三日
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へんてこりんな気配に気づく瞬間
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土の色葉の色瓦の色さえも まるで生まれ変わったような
平成二十五年八月二十三日
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昨夜は賑やかな雷鳴とともに、本当...
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母のためドア押さえつつふと見れば奥のドア開け待つ笑顔あり
平成二十五年九月十日
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デパートの入り口のドア、歩みの遅...
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繰り返す悪夢は溺れる海中で兄のみ救われ沈む絶望
平成二十五年九月十三日
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そんな事実は存在しないのに、幼い...
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鏡像のプラハの街のグロッサリー 写した人はどこにいたのか
平成二十五年九月十八日
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先日の、写真を題材にした歌会を振...
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終の日はアルビノーニのアダージョを どうせかなわぬリクエストだが
平成二十五年九月二十日
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明日も「が」で終わらせようと思っ...
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映りこむ景色か気怠いまなざしか どちらがまこと 裏返る街
平成二十五年九月二十二日
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橘(現はりゅな)さんとの共作です...
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虫喰いの小さな丸い孔並べ花弁広げ香る白百合
平成二十五年十月十日
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虫に食い破られた蕾が、元気に花開...
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身を守る術とは思い知りつつも予防接種の針は鋭く
平成二十五年十月三十日
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注射は嫌い
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キシキシと軋む音する気はすれど どこ吹く風と生きていくのさ
平成二十五年十一月六日
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気にしないのが一番。
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