只野ハルさん
のうた一覧
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夕暮れに秋の童謡ラジオから流れ思うは遠き日のこと
平成二十四年九月二十五日
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仲直りしてもさびしさなお消えず薄れて残る傷痕に似て
平成二十四年九月二十五日
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黙々と認知の母の食べこぼし膝つきながらティッシュで拾う
平成二十四年九月二十五日
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リハパンを溢れて濡れた座布団に知らず座って力が抜ける
平成二十四年九月二十五日
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衝突するふたつの銀河星々は何事も無くただすれ違う
平成二十四年九月二十四日
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スクランブル交差点のほうがぶつか...
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コオロギを聞きつ洗濯干してても秋はまだまだ蚊に刺されたよ
平成二十四年九月二十四日
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半袖の腕を濡らして雨が降る素手で拭えど今朝は冷たい
平成二十四年九月二十四日
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リミッターを解除しろスレッショルドを超えてみろだと深酒するか
平成二十四年九月二十一日
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猫の惑星は猫だけでは成り立たず地球のようになっていく
平成二十四年九月二十一日
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背の高い息子見送る母親が思い出してる背のランドセル
平成二十四年九月二十一日
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顕微鏡から見上げたブラックホールのような瞳に吸い込まれ
平成二十四年九月二十一日
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宴会で中途半端なバカになり帰りの電車で酔いが冷めてく
平成二十四年九月二十一日
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甘いだけラブコメのようそんなのは夢の中でも夢だと知れる
平成二十四年九月二十日
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問いかけに向き合わないで返事した思い込みなど捨ててください
平成二十四年九月二十日
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夕暮れにゼンマイ式の目覚ましが力なく鳴り欠伸が出たよ
平成二十四年九月二十日
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力なく枯葉のように落ちてゆく君に言えない思いが積もる
平成二十四年九月二十日
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久々の本降りの朝鉢植えの椿芍薬雨を見上げる
平成二十四年九月二十日
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ひとり棲む汚れた窓の部屋の中晴れた空など見たくはないと
平成二十四年九月十八日
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ひとり行く秋の夕暮れ並木道手はポケットに入れないでおく
平成二十四年九月十八日
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ひとり聴くSP盤を夕暮れにスクラッチノイズに消える声
平成二十四年九月十八日
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