只野ハルさん
のうた一覧
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その場所にもうあの人はいないと知っているのにまた影を置きに行く
平成二十二年七月三十一日
5
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愛するは名詞を動詞化したよう違和感がある惚れるのがいい
平成二十二年七月三十一日
3
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木綿のハンカチーフラジオに合わせ歌ってたらなぜか涙が出た
平成二十二年七月三十一日
7
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(認めたくないものだな)とカッコ付けてから誤魔化せぬ現実を見る
平成二十二年七月三十日
7
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逃げていい逃げていいと言いながらまだ留まっている理由を知らず
平成二十二年七月三十日
4
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いつも行く部室閉ざされ放課後に彷徨うバンド繰上帰還
平成二十二年七月三十日
2
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ありだよねお粥の上に目玉焼き唯の思いに憂のスマイル
平成二十二年七月三十日
1
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床に伏しドジっ娘姉の立てる音聞けば病の憂い深まり
平成二十二年七月三十日
2
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山蔭の稲の青葉に風が吹き群れ飛ぶ蜻蛉夕暮れに見る
平成二十二年七月二十九日
8
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この夏も都会の中の公園に高エネルギーのクマゼミが鳴く
平成二十二年七月二十九日
5
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冷蔵庫にビールのない現実が映像として浮かんでくるよ
平成二十二年七月二十九日
2
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突然の夕立に英語教師はジャストアシャワーと澄まし顔
平成二十二年七月二十九日
5
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折りたたみを開かずに久し振りの雨降りだから濡れて行くのだ
平成二十二年七月二十九日
8
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ディアミスターノーホェアマンテルミーザウェイトゥユァノーホェアプレイス
平成二十二年七月二十八日
6
Dear Mr.Nowhere ...
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ブルーアイズクライングインザレイン次はオンザロードアゲインね
平成二十二年七月二十八日
5
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草に埋れた古いトラックのラジオからカントリーが流れる街
平成二十二年七月二十八日
7
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陽当りの良い部屋ひとり素麺を茹で啜る君あの日のままで?
平成二十二年七月二十八日
9
一人暮らしは気をつけて
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窓の外たったひとつの白い月見上げ異星に仮住まいする
平成二十二年七月二十八日
5
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手に触れた液体窒素は火傷にも勝る傷みの記憶残して
平成二十二年七月二十七日
4
-196℃は痛かった。
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冷たく白く沸騰する液体窒素を真空ポンプに注入
平成二十二年七月二十七日
2
液体窒素(沸点-196℃)
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