只野ハルさん
のうた一覧
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眼鏡の耳パッドに白く吹いた汗の塩シャワーでは落ちなかった
平成二十二年八月二十九日
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粗供養の味付け海苔でビール呑むはずが食べ過ぎてお腹空かない
平成二十二年八月二十九日
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小母の一周忌黒のジーンズとグレーのシャツにする数珠はポケットに
平成二十二年八月二十九日
3
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長すぎる不在にも気まぐれな人だから不意に戻ると思ってた
平成二十二年八月二十八日
7
戻らないのも気まぐれと知る
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はくしょんで前髪パッツンやっちゃって卒アル写真はちょびっとデコ出し
平成二十二年八月二十八日
4
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閉じ込められた地の底を思うだけで苦しくなってきます助かって
平成二十二年八月二十八日
5
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熱中症になりそうな台所老婆は煮炊きすることを止める
平成二十二年八月二十八日
4
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ぼくがいられるところにきみもいてほしいやさしいうたよむひとよ
平成二十二年八月二十八日
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窓から外を見ているこの部屋には僕だけが暮らしてるから詠う
平成二十二年八月二十七日
8
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静かな夜に物思う間延びした雨垂れの音が聞こえている
平成二十二年八月二十七日
9
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暗くなってから降った雨が上がり虫の音を聞いている涼しい夜
平成二十二年八月二十七日
4
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裏山に向く窓の外は暗く何も見えない夜に虫の声
平成二十二年八月二十七日
6
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破れた網戸から吹き込む風涼しさ帯び虫が鳴く夜は秋
平成二十二年八月二十七日
8
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三度目の正直最高の演奏もう一度聴かせて欲しいよ
平成二十二年八月二十六日
7
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発熱し忘れたギー太取りに帰って背負って駆けて間に合わせたね
平成二十二年八月二十六日
4
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秘すべき横縞模様の青と白不慮の転倒記録映像
平成二十二年八月二十六日
3
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照り返しと西陽避け老爺は部屋の中央扇風機と過ごす
平成二十二年八月二十六日
7
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ふるさとの友より届く夏祭り花火写真に月も写れり
平成二十二年八月二十六日
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帰宅して知る猛暑日に窓を開けて長袖パジャマ汗で濡らして
平成二十二年八月二十五日
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西陽に焼けた壁が裏山の風に冷める夜明け冷えた汗に目覚む
平成二十二年八月二十五日
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