只野ハルさん
のうた一覧
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雨の夜洗濯物を屋根付きの物干しに干すてるてる坊主
平成二十二年六月二十六日
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ただひとり廃墟の雨を行く如く力ない言葉の雫落ち
平成二十二年六月二十六日
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紫陽花を見つめながら雨に濡れて同じ色になりたいと思う
平成二十二年六月二十五日
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星空を見上げて思う夏フェスのステージに立ついつか五人で
平成二十二年六月二十五日
6
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何度も繰り返すよく似た思いのひとりうただと思いながら
平成二十二年六月二十三日
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独り言しながら歩く傘の中一人称のII傘だ
平成二十二年六月二十三日
6
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ひとりも楽しいものだと自分に言ってやる零時を過ぎて雨の音
平成二十二年六月二十三日
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沖に船が見えたのにマッチが湿っていた夢から醒めて汗を拭く
平成二十二年六月二十二日
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赤いアルファずいぶん手前でガス欠エレーヌを拐えなかったベン
平成二十二年六月二十二日
2
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時空を超えてゆくSFを読みながら逃れられない朝が来る
平成二十二年六月二十一日
6
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血液検査の前夜冷蔵庫に絶飲絶食の貼り紙をする
平成二十二年六月二十一日
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防水パックの中の夕刊と滲んだダイレクトメールを見る
平成二十二年六月二十一日
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透水性舗装から滲み出すほどの涙が溢れているのだろう
平成二十二年六月二十一日
2
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扇風機は空気を送り出しつつ進まぬ理由を考えている
平成二十二年六月二十一日
1
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強い酒弱い心に沁みてゆき苦い後味残る朝焼け
平成二十二年六月十九日
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広重のブラックレインの橋を過ぎ筏流しはひとり竿さす
平成二十二年六月十九日
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イトカワに触れたしるしの星の砂小瓶に詰めた夢を見ていた
平成二十二年六月十九日
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雨音に閉じ込められた夜の部屋窓の外には何もないのだ
平成二十二年六月十八日
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横に動く景色見ながら知らない駅で降りようと思い始める
平成二十二年六月十七日
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液晶の画面白々文机パームレストが汗で貼り着く
平成二十二年六月十七日
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