只野ハルさん
のうた一覧
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いつか来る旅の終わりに出す筈の葉書きはすでにボロボロになり
平成二十四年六月二日
5
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ひとりはひとりのために旅の景色綴り掛けては破いて風に
平成二十四年六月二日
3
立原道造風に
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おみやげに貰った絵葉書消印はこの街だけど旅先気分で
平成二十四年六月二日
2
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電子黒板になっても黒板消し落としはなくならないからね
平成二十四年六月二日
3
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教科書がタブレット端末だとパラパラ漫画で遊べなくなる
平成二十四年六月二日
4
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霧のドーバーに消えたミスターミラーの茶色の小瓶には何が
平成二十四年六月一日
1
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入梅前だが日射しと気温はもう夏だ少し嬉しくなった
平成二十四年六月一日
2
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距離が二倍になると引力は四分の一 もっと強く思う
平成二十四年六月一日
1
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病院のソファーに並ぶ両親は僕が在る理由僕が居る理由
平成二十四年六月一日
4
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点滴を三時間する父を二時間後から待つただ座して待つ
平成二十四年六月一日
3
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夜が明けて明るくなるから明日なんだとふと思った午後九時過ぎ
平成二十四年五月三十日
4
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まだ見ていない映画のサントラを聴くようなわからない感じがする
平成二十四年五月三十日
2
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サントラを聴いても思い出せない映画のようになってしまったね
平成二十四年五月三十日
2
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物音絶え傾いた鉄骨と月が水たまりに映っている
平成二十四年五月二十九日
4
大野冨士子さんの 天空から月降...
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そこから先に進めない思い出は遠い夕陽を見続けていた
平成二十四年五月二十九日
4
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Best of YoYoMa 聴く夜の部屋思うこと止め漂えばいい
平成二十四年五月二十九日
2
ただ酔えばいい でもよかったかな...
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あの語り口で軽やかに鋭くひびの入った骨董品と
平成二十四年五月二十八日
4
吉田秀和さんの訃報を朝刊で読み
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西陽に向かうカーラジオが禁じられた遊び流す帰り道で
平成二十四年五月二十八日
2
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ハイミルクからきれいに割れるガーナに変えて唇が馴染んでく
平成二十四年五月二十八日
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あの状況で何もできない碇シンジ君の手に残る感触
平成二十四年五月二十八日
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