只野ハルさん
のうた一覧
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小雨降る夕暮れの坂傘二つ下り終えたら左右に別れ
令和五年三月二十一日
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そしてまた眠れない夜もう君を思い出さない思い出せない
令和五年一月三十一日
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特に記すべき事なしが連なる日記また一日が終わるのだ
令和五年一月二十六日
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この国にゼレンスキーは現れず迷走の果て壊れるのかも
令和五年一月二十日
3
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撃たれたら撃ち返すことなどできぬ撃たれぬようにどうすればいい
令和五年一月二十日
5
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寒いから火を焚いたけど寂しくて涙が乾かないままの夜
令和五年一月十九日
6
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さよならの未来形は泣いているわたしはきっと泣いてるだろう
令和五年一月十九日
3
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陽性者判定となり隔離部屋に軟禁されて囚人以下だ
令和五年一月十八日
4
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リハビリは身体に触れるものなれど濃厚接触と呼ぶのは違う
令和五年一月十八日
2
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左鎖骨の手術痕シャツに擦れてまだ痛いワセリンを塗る
令和五年一月十八日
3
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像が歪む母の形見の鏡台の鏡だけをまだ捨てられず
令和五年一月十六日
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棄てに行く花束抱いて海へ行く季節外れのあの海へ行く
令和五年一月十四日
5
シモンズ 恋人もいないのに
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枯れないがもう育たない花ひとつ川縁でただ流れを見てる
令和五年一月十四日
5
シモンズ 若草の雨
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面影が僅かに残る街並みを今はひとりで歩いています
令和五年一月十四日
4
シモンズ 明日天気になあれ
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午後はコンペイトウが降る予報水色を受け止め君にあげよう
令和四年十二月二十四日
5
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眠れぬ夜数える羊はもう尽きてひとり佇む羊飼い
令和四年十二月二十四日
4
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脱ぎ捨てた昼間の服の感触が残る肌また眠れない夜
令和四年十二月二十四日
6
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病室の窓から見える曇り空旅に出たいなまた歩きたい
令和四年十二月二十四日
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手術痕の強張った筋肉が棒のように固く重い左脚
令和四年十二月二十四日
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月と星ただ空にあるそれだけだ物語りなど作らないでよ
令和四年十二月四日
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