白亜さん
のうた一覧
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触ればつといたみのはしる月のいろ冬の真中に異物を抱きつ
平成二十四年十二月一日
8
深い深い真夜の闇。 闇にとって...
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深くまで身をや射るらん 冬の夜の月のひかりの鋭きまなざしは
平成二十四年十二月一日
7
冬の満月を見ました。 どこか厳...
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冬の夜の路上に棄てたぬいぐるみ 足あとの上に闇をこぼして
平成二十四年十一月二十一日
5
かわいかったぬいぐるみが ぼろ...
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消えながら在るといふこと アクリルの閾にその身を映す胡蝶の
平成二十四年十一月二十一日
6
ナフタリンでできた蝶は次第に崩れ...
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しろき蝶 夜にだけ咲く花のごと闇のあはひに溶け消ゆるかな
平成二十四年十一月二十一日
7
エル・グレコ展と同じく国立国際美...
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燭の灯に白く染めあげられし頬をなぞるまなざしのしづかにとけぬ
平成二十四年十一月十六日
5
人物の描写、とりわけ 表情の描...
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髑髏あり 円きかたちを見つむればうつせみを手に抱きゐるごとし
平成二十四年十一月十六日
4
書の上にわれらを見つめる髑髏のひ...
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虚なるまなこに湛ふる音ありてわが身のうちに波紋を描く
平成二十四年十一月十六日
5
絵の中の眼をみていると、 自分...
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青白き頬を染めたる光芒のかげろふなかをしんと歩めり
平成二十四年十一月十六日
5
「エル・グレコ展」に行ってきまし...
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ゆくすゑを問はずや雨つぶ 幾すぢも硝子の上に跡を残せど
平成二十四年十一月十日
12
たどりつく場所があるから 聞か...
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珈琲を飲みをはるころ まなこゐにつかれとぬくみのふつと交じりをり
平成二十四年十一月十日
8
見ていたいのはまなざし。 ...
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なによりもたしかなるかな 雨の香の窓辺にて待つひとのぬくもり
平成二十四年十一月十日
9
雨の日の歌をもう少し投稿してみま...
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ビル群のラインおぼろげ ほろほろと明日を消しゆく雨の脚かな
平成二十四年十一月五日
16
曇天に滲むばかりの儚さの こと...
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雨もよにひびく電話よ いま君と熱を結ひつる吾を覚ましをり
平成二十四年十一月五日
8
今朝は雨から始まりました。 ...
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二年を過ぐしし隠れ家の片隅に をとめの日々のかげろひて落つ
平成二十四年十月三十日
8
「アンネの日記」に寄せて 2首...
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摘みとられし若葉のかをり のちの日の頁にそそぐ陽のあらまほし
平成二十四年十月三十日
11
内容を知ってはいても、 すべて...
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朧々とつづく回廊に手をとりて歩みゆくとき夢こそ結はめ
平成二十四年十月二十一日
8
指先につむぐおもひの永くもあらな
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雲の波なべて染めゆくゆふかげに 十七世紀の眼は澄みにけり
平成二十四年十月二十一日
12
回廊に佇む一羽の鳥となり 画布...
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白雲のうかぶはざまに筆ありき 空の果たてを拓く指の
平成二十四年十月二十一日
8
マウリッツハイス美術館展、 風...
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まとひしは濃青のひかり 結びあふまなざしの間に炎揺らぎぬ
平成二十四年十月二十日
11
闇の中にうかぶ青いターバンが ...
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