naoさん
のうた一覧
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ジャカランダの花咲く頃と定めたり夜叉の生まれし地の道行きは
平成二十五年四月十三日
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碧海へ堕ちませ君が名の月と光を恋ふる珊瑚の森へ
平成二十五年四月十七日
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赦免花咲く日を待てり足枷の魚は水脈の果てなる島に
平成二十五年四月三日
5
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ライターの音できちんと区切られてここから先はもう帰り道
平成二十五年四月二十六日
5
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ひとつまたひとつと落つる万灯の後の真闇にダリアを屠る
平成二十五年四月二十八日
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靴だけの記念写真を撮りながら定位置とするあなたのとなり
平成二十五年五月三十一日
5
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幾度も花を滅ぼす万華鏡壊してみたいものあといくつ
平成二十五年四月三日
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春嵐過ぎ桜木に飛びたてぬままの花なり幼き恋は
平成二十五年四月十一日
4
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空を仰ぐあなたの胸に白百合も薔薇もなけれど花の香のたつ
平成二十五年四月十一日
4
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花の香に溺れる爪を立てながらあなたに刻む緋色の呪縛
平成二十五年四月十二日
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yuki様へお贈りした歌
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どこまでも行ける気がしてみたかった君に脱がされたいハイヒール
平成二十五年四月二十六日
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甘やかに木香薔薇の咲まふ朝 失ふもののあらねば白き
平成二十五年四月二十八日
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遠き日のかげろうひとつ閉じこめて夜の厨に梅酒の香る
平成二十五年五月二十五日
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鉄塔に刺さった月が抜けなくて君を朝まで連れて行けない
平成二十五年六月三日
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行きましょう月の砂漠をゆく対の駱駝を外に待たせています
平成二十五年四月七日
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花の雨を隔てて歩くファインダー越しには決して笑わぬひとと
平成二十五年四月八日
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目を閉じて歩きましょうか戻れなくなるほど遠い場所につくまで
平成二十五年四月十五日
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深海に生れし胡蝶が舞ひおりて螺鈿鏡の漆を吸ひぬ
平成二十五年四月十七日
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満月と告げれば上を見る君の唇には背伸びしても届かず
平成二十五年四月二十六日
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山吹の花散り誰も振り向かぬ音なき音も深森にとけぬ
平成二十五年四月二十八日
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