小林道憲さん
のうた一覧
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山鳥は木の間隠れに語りたり 移る陽射しものびやかにして
平成二十六年五月九日
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寒雀 夕暮れ時に集まりて 囀りてのち 皆飛び立ちぬ
平成二十七年一月十五日
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もの言わぬ菫の花は道の辺に人知れずして咲き初めにけり
平成二十五年三月二十七日
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一心に人形とのみ遊びいし吾娘も子をもつ母となりしか
平成二十五年四月二十一日
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うれしきは 娘児を産み 児育ち 手伝いの妻 帰りたるとき
平成二十五年五月十五日
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3週間、チョンガー生活だったので...
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幼き日の記憶をたどるもどかしさ 花火の音の遠く聞こえて
平成二十五年八月十日
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いにしへの大王の功 大いなり御陵今は木々に覆われ
平成二十五年九月八日
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冬鴉枝にとまりて飛び立ちぬ 風に落葉の舞上がるころ
平成二十五年十一月二十七日
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畳なわる春の山々越えくれば 祭り近づく村々の見ゆ
平成二十六年四月二十五日
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群青の硝子の酒の清くしてペルシアの乙女 春風に舞う
平成二十七年三月十八日
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魂はいづくにありやと問いし君五尺の小躯の胸のふくらみ
平成二十五年三月二十五日
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わが宿の宵は静かに 逝く春の 花落ち 人のふいに恋しき
平成二十五年四月十三日
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露に泣く庭の千草に光さし 心悩まし秋になりけり
平成二十五年九月十三日
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影を抱いて また立ち帰る神無月 香りも白し木犀の花
平成二十五年十月一日
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ひそやかに流れる水は音たてて また静まりぬ 如月の宵
平成二十六年二月二日
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この夏は災い多く人も逝く 故郷の森に法師蝉の鳴く
平成二十六年八月二十五日
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街中に降りしく雨は凍てついて 夜更けのうちに雪になりけり
平成二十七年一月八日
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傘さして雪降る街を急ぎたり 腕に重みを持ち堪えつつ
平成二十七年一月二十七日
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朝日さし眩き光きらめきぬ 若芽凍える春の降り霜
平成二十七年二月二十一日
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われよりも若くして死し人ありて 軒端の柚子に霰降りしく
平成二十七年十二月五日
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