小林道憲さん
のうた一覧
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何となく心急かるる朝かな 夜半より降りし東京の雪
平成二十六年二月十五日
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そばの芽のひと雨ごとに伸びてゆく 茎の赤きも日々深まりて
平成二十六年八月十七日
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北嵯峨の旅行く人の跡絶えて池の水面に冬雨の降る
平成二十五年十二月二十一日
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まどろみてふと見し夢はいつしかの冬の夜の雨下京の雨
平成二十六年一月八日
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山深み苔むす岩の照らされて 人の声のみ響き渡りぬ
平成二十六年六月一日
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葛城の秋の古道に日も暮れて 一言主の社に着けり
平成二十五年十月十八日
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木のこずえ歩むにも似て人渡る 若葉まばゆい山のつり橋
平成二十六年五月十二日
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明日ははや秋風立たむ 軒の端に巣作り急ぐ蜘蛛の振る舞い
平成二十六年八月二十七日
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北嵯峨の山々遠く春風や野をゆく乙女の髪なびく見ゆ
平成二十五年三月二十二日
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児を抱く吾娘の姿に いにしへの聖母子像の幻を見ぬ
平成二十五年四月二十三日
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ひとり咲く紫陽花の微笑愛でながら 病養う長雨の日々
平成二十五年五月三十日
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まだ若かった頃の歌。その頃、梅雨...
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船旅の夏の夜も更け 瀬戸内の小さき島の灯り恋しき
平成二十五年七月十四日
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薄赤きブーゲンビリアの花かざし 海辺に集う乙女子らの夏
平成二十五年七月十八日
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今年また命ありけり 年の瀬の大つごもりのこころ急くなか
平成二十五年十二月二十六日
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みなさま、よいお年を。
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ラジオから聞こえし歌に涙ぐむ 雪降る街の遠き思い出
平成二十六年二月八日
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梨の花の香り漂う街並はいつかの旅の思い出なりき
平成二十六年四月二十三日
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わだかまり解けるがごとく梅雨空に 花菖蒲の花ほのかに咲けり
平成二十五年六月十四日
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ちさき日の思い出のごと花火見ゆふるさとあたりの遠き山の端
平成二十五年八月一日
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春風が若芽育む 大和路の若草山の野火の焼跡
平成二十六年三月九日
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桐の葉の欠けたるところに星ありて 眠れぬ夜をひとり過ごしつ
平成二十六年十一月六日
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