千草さん
のうた一覧
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人生には確かにあろう持って生まれた運も不運も当たり外れも
令和三年四月二十一日
10
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人は皆明けない夜はないと言う鶏鳴を待つ長過ぎる夜に
令和三年四月一日
9
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悲しい目 鏡の中の 私の目 鏡の中から 睨みつけてる
令和三年三月三十一日
6
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世には世の事情がありてそれぞれに欲得があり正しさがあり
令和三年三月二十八日
10
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生き急ぎ何も残せず傷だけを我が身に刺して閉じし人生
令和三年三月二十七日
11
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愚民化と世論誘導そのための装置となりぬテレビという箱
令和三年三月二十六日
6
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陽を受けて喜び駆ける盲目の老犬が我娑婆に留めん
令和三年三月二十六日
6
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この桜今年は一人眺めてるこの世のどこにもあなたはいない
令和三年三月二十四日
5
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今日だよと雨が知らせる誕生日増えない歳のあなたを想う
平成二十六年八月十二日
11
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散り去ればもう人影もなき夜の静寂を照らす花見提灯
平成二十六年四月十三日
10
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自問自答繰り返しつつ柔らかな夏の終わりの夕陽を見ている
平成二十五年八月二十三日
10
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残された時は僅かと急くようにただ鳴き続く蜩の声
平成二十五年八月二十一日
10
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死してなお錆びた柱に支えられ為す術もなく老樹晒さる
平成二十五年七月十一日
14
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立ち枯れて黒き葉揺らす老木を貫きし陽は聖槍のごと
平成二十五年七月十一日
21
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生ぬるき風頬を撫で青柳を揺らし川面を滑り戯る
平成二十五年七月七日
17
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忽ちに夕立止みて湖は夕映えの空溶かし波立つ
平成二十五年七月七日
18
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恋に泣く友の涙の一滴が深淵に棲む我には眩し
平成二十五年七月四日
31
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あかあかと想ひ出が燃ゆ燎原の火のごと空も焦がす夕暮れ
平成二十五年六月二十六日
11
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運命が我を見放し給ふても我こそは我見限らず生く
平成二十五年六月二十六日
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悲しい目誰も知らない私の目鏡の中で睨みつけてる
平成二十五年六月二十一日
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