千葉 甫さん
のうた一覧
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聴いているオールデイズのこの歌も既にこの世に無き人の声
令和五年二月二十一日
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あの頃はラジオで共に楽しんだオールデイズを聴くイアホンで
令和五年二月十九日
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あの頃はラジオは生活の一部だった...
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微睡の中へ入ってくる音は次第に電話の鳴っている音
令和五年二月十七日
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鴉らの忙しく交わしている声を聞きつつ覚めて雪の積む朝
令和五年二月十六日
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雀らはいつも四、五羽で連れ立ってあちらの屋根へこちらの屋根へ
令和五年二月十四日
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いつも同じ雀たちだろう。 ファ...
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聞き耳を立てれば再び聞こえずに静まっている無人の部屋は
令和五年二月十三日
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一片の窓から入ってきた雪の静かに消える雫残して
令和五年二月十一日
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ヘッドホンに満ち満ちていた音楽の終って音無く冷えている夜
令和五年二月九日
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一頻り卍巴の雪あって後に残るは冷え切った耳
令和五年二月七日
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角折れて入ったこの道 人影の無くて私とすれ違う風
令和五年二月六日
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首振って風で私を出迎える消し忘れたままでいた扇風機
令和四年九月二十八日
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朝晩は急に秋らしくなった。 し...
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肌寒く雨続きつつ折々に雷鳴がくる位置を変えては
令和三年十二月六日
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真夏日の残暑で今日も過ぎて行くつくつくぼうしの声まだ無くて
令和三年九月二十二日
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例年は八月半ばには 鳴き始めた...
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陽光をまともに浴びて閃光を放つものある窓の内から
令和三年九月十七日
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舗道打つ雨の弾みを見つめつつ暫し会話の外側に居る
令和三年九月十三日
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それぞれに声音異なる鴉らの声を交わしていて雲厚くなる
令和三年九月八日
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一人居る私の傍へ来た蝶の憩う姿を見ている時間
令和三年九月三日
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水平に蝶のよぎった窓の外陽はじりじりと照りつつ真昼
令和三年八月三十日
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扇風機の風来るたびの囁きを聞きつつ覚めている熱帯夜
令和三年八月二十五日
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残暑厳しい。
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蝉の声絶えて日中は太陽の灼けつくような耳鳴りがある
令和三年八月二十日
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