千葉 甫さん
のうた一覧
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麗らかな陽ざしと二つの軽やかな雀の影のある昼寝覚め
令和五年三月二十四日
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久々に聴くこの歌の思い出は明るい陽ざしのある日曜日
令和五年三月二十二日
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塀の上行く猫の影窓に来て今日の夕陽の間もなく沈む
令和五年三月二十日
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暮れ際の陽の差していて机上には伏せられている一冊の本
令和五年三月十八日
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空港へ下る機影のゆっくりとよぎった後の窓の空白
令和五年三月十七日
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あと五分瞼閉ざしておく筈が三十分の寝過ごしとなる
令和五年三月十六日
7
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眼のように光る灯影の映えていて私を見つめる机上の眼鏡
令和五年三月十五日
8
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めっきりと春めく陽ざしの日向から日陰へ入れば春はまだ浅い
令和五年三月十三日
7
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側溝の隙間から出て草の葉の緑輝く春の陽ざしに
令和五年三月十一日
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更ける夜の部屋を見回す何となく空気の動く気配のあって
令和五年三月九日
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悔い残る一日だった灯を消して暫く今日の闇を見つめる
令和五年三月八日
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暫くの間は豚骨ラーメンで温まったが今夜は冷える
令和五年三月六日
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階段を半ば下って引き返すストーブ消したと思うけれども
令和五年三月五日
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咄嗟には出てこなかったその名前 半日経ってもまだ出てこない
令和五年三月四日
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呼びかけた声に返事が来ないのでぼやいているか鴉呟く
令和五年三月二日
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紅い塵一つ輝く陽が射して露わとなった埃の中に
令和五年二月二十八日
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雲一つ無い青空の下に居る私と知らず見上げるまでは
令和五年二月二十六日
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昼過ぎて一度響いた雷鳴を記して今日の日記を閉じる
令和五年二月二十五日
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夢に来て顕つ面影は晩年のものより常に若き日のもの
令和五年二月二十四日
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うとうとの途切れる午前零時過ぎ間近で何かを打つ音の来て
令和五年二月二十二日
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