千葉 甫さん
のうた一覧
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窓の外近くに鴉の声あって陽ざしあれども肌寒い午後
平成三十年十二月二十一日
5
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蝋燭の炎まったく静止する刻を見つめる思い途切れて
平成三十年十二月十九日
3
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太陽は屋根から上りマンションの向こうに没ちるわが家の位置
平成三十年十二月十七日
2
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天井を通して瓦を歩く音聞こえてやがて鴉一声
平成三十年十二月十四日
5
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口中に転がしている蛸焼きの熱さの他は何も思わず
平成三十年十二月十二日
4
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陽が照っていれども背中の寒い午後人声聞かぬ刻の過ぎつつ
平成三十年十二月十日
3
寒い寒い、 明日から少しは寒が...
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思い出せぬ記憶探して屑籠の中のメモ紙拾い続ける
平成三十年十二月七日
4
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暗いまま来ている朝を起き出して冷たいズボンに脚を突っ込む
平成三十年十二月五日
5
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彩りは桜紅葉のこの道を誰も通らぬ時間の過ぎる
平成三十年十二月三日
3
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宵に来る沖独活売る声日によって行方を変えるこの十字路で
平成三十年十一月三十日
3
オキュウトは海藻が原料の福岡独特...
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ふっつりと眠り途切れる窓外に低く交している声あって
平成三十年十一月二十八日
6
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笑い声立てつつひとり行く人のあって今夜はまんまるの月
平成三十年十一月二十六日
3
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見下ろしている窓の下行く傘を透して携帯電話の明かり
平成三十年十一月二十三日
3
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一頻り通りを染めた夕茜薄れていって街灯光る
平成三十年十一月二十一日
3
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聞こえてきた去年の冬と同じ歌 冷えた夕べを来る灯油売り
平成三十年十一月十九日
6
今年も灯油の季節となりました。
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人間に見られているのを気がついた猫の見返す暫く見合う
平成三十年十一月十六日
5
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山茶花をそれぞれ咲かせて隣り合う家の一つが消えたこの冬
平成三十年十一月十四日
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二つの家の一つの住人が逝って、 ...
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真夜中のトイレの窓から見る灯り 道を隔てた家のトイレに
平成三十年十一月十二日
3
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ベランダに立った一木の影揺れる四階下の舗道の上に
平成三十年十一月九日
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昨夜より近く来ている梟の声の聞こえる眠り待つ間を
平成三十年十一月七日
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