千葉 甫さん
のうた一覧
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朝の窓開ければ今日も聞こえてくる昨日と同じ雀の声か
令和三年五月二十八日
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カーテンの陽ざしをよぎった影あってまた影あってまた影がある
令和三年五月二十四日
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先程から聞いていたのは閉めきらぬ蛇口から落ちている水の音
令和三年五月二十一日
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一度だけインターホンの鳴った後降り続いている夜の雨音
令和三年五月十九日
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思いから出てくるたびに窓外の雀の声を聞いて刻ゆく
令和三年五月十七日
3
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木の意志のように戦いでいる葉群爽やかに行く風に向かって
令和三年五月十四日
4
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窓閉ざすカーテンにある電線の影から影がふっと飛び立つ
令和三年五月十二日
4
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動くとも見えず閉ざしている雲に時には陽ざしの滲み出てくる
令和三年五月十日
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柔らかに緑輝く葉桜の木の下を行く風に吹かれて
令和三年五月七日
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虚しいと思う日のある安らぎを覚える日のある似通う日々に
令和三年四月三十日
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硝子戸の引き開けられて入ってきた優しい風と待っていた声
令和三年四月二十八日
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待たされる時間のだらだら長引いて次の予定の一つを削る
令和三年四月二十六日
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先日に衣替えしたカーディガンを再び取り出す今日の花冷え
令和三年四月二十三日
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探しものしている私の手の傍を素早く過ぎて消え去った影
令和三年四月二十一日
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そよ風と共に入って来た蝶の花の無い部屋見回って去る
令和三年四月十九日
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。。。
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春めいた感触を持つ風の中 蝶一つ行く陽ざし映えつつ
令和三年四月十六日
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ヴァンのドア開けられた音聞き止めてそれから続く靴音を待つ
令和三年四月十四日
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問題は振子のように揺れながら落着くところへ届き始める
令和三年四月十二日
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思いから出て来るたびに昨日から降り続いている雨音を聞く
令和三年四月九日
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読むことは出来るけれども書くことの出来なくなった漢字の増える
令和三年四月七日
4
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