真夏さん
のうた一覧
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口切の 浅く煎った 珈琲も 洗ったシャツも 待たせてる人
平成二十五年十二月一日
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今はただ あなたのいびきを 聞くことも 私に増えた 雪待つ文化
平成二十五年十一月三日
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なぜ絶えず こうもあなたを 想うのか 睡蓮搖れて 露ぞこぼるる
平成二十五年九月十日
4
睡蓮の花言葉は「信頼」。
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一昨年の 夜店で掬った 桃金魚 君との恋も 流せずにいる
平成二十五年八月八日
5
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両の手に 早緑灯す この人の 温もりをして 死にたい蛍
平成二十五年六月四日
3
夕涼みの代表格と言えばやはり蛍で...
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君の声 思い出す度 体液の 緩む僕知り 咲う合歓の木
平成二十五年六月三日
2
人を好きになるということは実に無...
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なだらかな 下弦の月を 仰ぎ観て 薄き胸撫づ 齢二十二
平成二十五年六月三日
6
半月を観て何か柔きものを妄想して...
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夏服の 君を噛みたい 傷付けたい 我が鉛筆に 歯型ぞ増ゆる
平成二十五年六月三日
1
気の早い女学生達は合服を脱いだ頃...
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遠く見る 図書室窓辺 眠る君 溢れんとする 水ヒヤシンス
平成二十五年六月三日
1
なぜ、遠くからなのか。 それは...
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濡れそぼつ 君のブラウス 浮かぶ薔薇 賢しらな咳 劣情を解く
平成二十五年六月三日
0
お天気をよむのが難しい季節になっ...
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「きみの為」あなた作りし首輪の美 真珠に映る素顔の私
平成二十五年四月一日
2
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夜桜を見る約束を飛ばしけり 五月、薔薇まであなた帰らじ
平成二十五年三月十六日
2
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一日の終わりに見てる天気予報あなたがいる場所最初に探す
平成二十五年三月十三日
2
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一つだけ涙ぼくろが好きという我の背中をあなた撫でたし
平成二十五年三月七日
1
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病室の赤い指先キミの咳掛け布団にも雪が降ったか
平成二十五年二月八日
2
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午前2時睫毛の陰に隠れてる剃刀握る嘘吐きなキミ
平成二十五年一月二十九日
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「もう行くね」言えない私はいけない子剝がれたマニキュアずっと見ている
平成二十五年一月二十五日
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赤い靴尊い哲学群がる目300円とニーチェ返して
平成二十五年一月十七日
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冷たい手目隠ししてよ呪ってよあなたがくれるキスと束縛
平成二十五年一月十六日
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図書棟のあなた待ちたる呼吸音貸し出し禁止画集の褥
平成二十四年十二月二十九日
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