鍬乃呑さん
のうた一覧
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読みふける新書が告げる仏陀さえ愛着を持てぬ障害を持つ
平成二十八年二月二十五日
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酢に浸かる生姜や梅を摘んではおにぎりを食む病床の朝
平成二十八年二月二十五日
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温かな額と頬を持て余し雪に倒れる夢を見ている
平成二十八年二月二十五日
6
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労働も空しくなればとりあえず書けるものはとブラウザを開く
平成二十八年二月二十四日
2
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南米の祝祭の音を聴きながら踏む足を火に温めている
平成二十八年二月二十四日
4
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骨ばかり揺れる木々には日が差して眺めるうちに身震いをする
平成二十八年二月二十四日
4
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地獄にてのたうつ人を笑い合いやがては透ける雲に安座す
平成二十七年七月八日
2
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感傷の歌ばかり暗い床に居て聴き繋いでは寝れないでいる
平成二十七年一月十九日
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日も暮れぬうちから少し遅い目のランチをつまみ生ビールを飲む
平成二十七年一月十三日
3
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珍しく晴れた湖畔に駆け出して水面を滑る鳥を見ている
平成二十七年一月十三日
5
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頂いた蟹を頬張りぼんやりと疲労で割った焼酎を飲む
平成二十七年一月九日
6
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ただ君を喜ばすだけの一日を考えてまた週末が来る
平成二十七年一月七日
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俺はもや実も成らぬ木を愛でながら水をたんまりやるだけの日々
平成二十七年一月七日
4
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労働と飲酒を正に繰り返しその明滅に日が過ぎていく
平成二十七年一月七日
2
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雑踏に紛れて人を待つ間静かに動く胃を宥めてる
平成二十六年十二月二十九日
2
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時も土地も離れて今も夏と冬毎に師弟に戻る宴席
平成二十六年十二月二十九日
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なめたけとほぐした鮭を炊き込んだ米を肴に焼酎を飲む
平成二十六年十二月二十七日
2
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歳末の仕事の目処もついてもう胡座をかいて酒を飲んでる
平成二十六年十二月二十六日
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鶏肉を噛みながら葱を噛んでみる焼酎が身を温めている
平成二十六年十二月二十三日
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暖房の明かりばかりの部屋に居て疎らな鳥の鳴き声を聞く
平成二十六年十二月二十三日
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